株の一角や決算評価の動きから底堅い展開【クロージング】

2024年8月9日 16:26

*16:26JST 株の一角や決算評価の動きから底堅い展開【クロージング】
9日の日経平均は反発。193.85円高の35025.00円(出来高概算は25億4000万株)で取引を終えた。前日の米国株の上昇や円安を背景にハイテク株を中心に買いが先行。取引開始直後には35671.31円まで上値を伸ばした。また、好決算銘柄などへの資金シフトも続いた。ただ、3連休を前にしたポジション調整の売りなども入りやすく、買い一巡後は35000円辺りでのこう着となるなか、後場中盤には34445.57円と下落に転じる場面もみられた。終盤にかけては持ち直し、35000円台を維持して引けた。

東証プライムの騰落銘柄は、値上がり銘柄数が1200を超え、全体の7割超を占めた。セクター別では、非鉄姻族、その他金融、サービス、銀行、卸売など23業種上昇。一方、電気ガス、空運、ゴム製品、陸運、金属製品など10業種が下落した。指数インパクトの大きいところでは、ソフトバンクG<a href="https://web.fisco.jp/platform/companies/0998400?fm=mj" target="_blank" rel="noopener noreferrer"><9984></a>、リクルートHD<a href="https://web.fisco.jp/platform/companies/0609800?fm=mj" target="_blank" rel="noopener noreferrer"><6098></a>、テルモ<a href="https://web.fisco.jp/platform/companies/0454300?fm=mj" target="_blank" rel="noopener noreferrer"><4543></a>、トレンド<a href="https://web.fisco.jp/platform/companies/0470400?fm=mj" target="_blank" rel="noopener noreferrer"><4704></a>、東エレク<a href="https://web.fisco.jp/platform/companies/0803500?fm=mj" target="_blank" rel="noopener noreferrer"><8035></a>が堅調だった半面、ネクソン<a href="https://web.fisco.jp/platform/companies/0365900?fm=mj" target="_blank" rel="noopener noreferrer"><3659></a>、ファーストリテ<a href="https://web.fisco.jp/platform/companies/0998300?fm=mj" target="_blank" rel="noopener noreferrer"><9983></a>、ダイキン<a href="https://web.fisco.jp/platform/companies/0636700?fm=mj" target="_blank" rel="noopener noreferrer"><6367></a>、バンナムHD<a href="https://web.fisco.jp/platform/companies/0783200?fm=mj" target="_blank" rel="noopener noreferrer"><7832></a>、資生堂<a href="https://web.fisco.jp/platform/companies/0491100?fm=mj" target="_blank" rel="noopener noreferrer"><4911></a>が軟調だった。

前日の米国市場は、新規失業保険申請件数が市場予想を下回ったことで、前週末の雇用統計発表以降強まっていた景気後退懸念が和らぎ、主要株価指数は上昇した。エヌビディアなど半導体株がけん引するなか、東京市場でも朝方は半導体関連株などを中心には値を上げ、日経平均の上げ幅は一時800円を超えた。個別でも、市場予想を上回る好決算を発表したフジクラ<a href="https://web.fisco.jp/platform/companies/0580300?fm=mj" target="_blank" rel="noopener noreferrer"><5803></a>やリクルートHDが上伸し、事業売却報道が伝わったトレンドもストップ高まで買い進まれた。

来週は米国で13日に生産者物価指数(PPI)、14日に消費者物価指数(CPI)、15日に小売売上高など関心の高い経済指標の発表が相次ぐ。これら指標を受けて景況感の改善が示されるのかが最大の注目点だろう。波乱含みの展開が警戒されやすいところではあるが、足もとの急落で需給整理は一気に一巡したと考えられるため、押し目狙いのスタンスに向かわせよう。《CS》

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