今日の為替市場ポイント:米長期金利下げ渋りでリスク回避のドル売り抑制も

2024年8月8日 08:54

*08:54JST 今日の為替市場ポイント:米長期金利下げ渋りでリスク回避のドル売り抑制も
7日のドル・円は、東京市場では144円29銭から147円90銭まで上昇。欧米市場では146円63銭まで売られた後、147円68銭まで反発し、146円70銭で取引終了。本日8日のドル・円は主に146円台で推移か。米長期金利は下げ渋っており、リスク回避のドル売りは抑制される可能性がある。

報道によると、三村財務官は7日に行われた講演で、「足元の金融市場について緊張感を持って注視する」、「日本経済が緩やかに成長する見通しは変わっていない」と述べた。三村財務官は「市場の変動率が高い場合に当局者がパニックになってはいけない」と述べた。為替については「ファンダメンタルズを反映しないボラティリティーは望ましくない」と述べた。市場参加者の間からは「円キャリー取引の解消に絡んだ円買いが再び強まる可能性は残されている」との声が聞かれている。

なお、日本銀行による9月利上げの可能性は低下したが、9月以降も2%台のインフレが続いた場合、日銀は追加利上げに動くとみられる。その場合、年末までに日米金利差の一段の縮小が予想される。《NH》

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