楽天、ネットスーパー再編 楽天マート開始へ 西友は楽天プラットフォームに出店

2024年8月8日 16:16

 楽天グループは、9月25日からネットスーパー事業を再編し、これまでスーパー大手の西友と共同運営していた「楽天西友ネットスーパー」を、楽天グループ単独の「楽天マート」に切り替える方針を明らかにした。西友は店舗配送型ネットスーパーの「西友ネットスーパー」を設立し、楽天グループが運営するプラットフォーム「楽天全国スーパー」に出店する。

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 楽天マートは、楽天西友ネットスーパーのうち、倉庫から発送する事業を引き継ぎ、サービスを始める。楽天市場など楽天グループの事業と連携して品ぞろえを充実させ、9月25日のスタート時点で食品や日用品など約1万4,000点を取り扱う予定。

 配送エリアは東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県の首都圏1都3県と大阪府、京都府、兵庫県の関西2府1県。配達料は330円で、税込3,500円以上の購入で配達料が無料になる。注文日から3日後までの午前10時から午後10時まで6つの時間帯で配達時間を指定でき、最短で当日配達される。

 西友ネットスーパーは、楽天西友ネットスーパーの店舗発送分を引き継ぐ。西友の店舗がある東京都など17都道府県で店舗から半径2キロ圏内のエリアが対象。北海道など西友が撤退を表明している地域でも、店舗撤退までの間ネットスーパーの営業を続ける。西友ネットスーパーへの転換後も楽天ポイントを貯めることができる。

 楽天グループと西友は2018年、共同出資の楽天西友ネットスーパーを立ち上げ、倉庫からの発送を楽天グループ、店舗からの発送を西友が受け持つ形で共同運営していたが、2023年末に共同運営の解消で合意した。事業は倉庫発送が楽天グループ、店舗発送が西友に受け継がれる。(記事:高田泰・記事一覧を見る

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