2日の中国本土市場概況:上海総合0.9%安で続落、電子情報株の下げ目立つ

2024年8月2日 16:53

*16:53JST 2日の中国本土市場概況:上海総合0.9%安で続落、電子情報株の下げ目立つ
2日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比27.05ポイント(0.92%)安の2905.34ポイントと即落した。


前日の軟調地合いを継ぐ流れ。中国景況感が悪化する中、景気先行きの不透明感が強まっている。7月の財新中国製造業PMI(民間集計)が49.8に低下し、景況判断の境目となる50を9カ月ぶりに割り込んだ。米国でも足元の経済指標が想定を上回るペースで落ち込み、米経済がリセッション(景気後退)に陥ると危惧されている。1日発表の7月の米サプライマネジメント協会(ISM)製造業景況感指数が市場予想を下回った。(亜州リサーチ編集部)


業種別では、電子情報株の下げが目立つ。方正科技集団(600601/SH)が4.3%安、北京大豪科技が(603025/SH)が4.1%安、湖南湘郵科技(600476/SH)が3.7%安で引けた。


機械設備株も安い。動力新科(600841/SH)が7.8%、東睦新材料集団(600114/SH)が5.8%、安徽合力(600761/SH)が3.7%ずつ下落している。電子部品、自動車製造、プラスチック製品、金融株なども売られた。


半面、バイオ医薬株は物色される。体龍薬業(600222/SH)が5.0%高、海正薬業(600267/SH)が4.0%高、浙江医薬(600216/SH)が2.7%高で取引を終えた。医療機械株、航空機製造株、農林水産株も買われている。


外貨建てB株相場は、上海B株指数が1.95ポイント(0.82%)安の235.30ポイント、深センB株指数が2.43ポイント(0.22%)安の1111.15ポイントで終了した。

亜州リサーチ(株)《CS》

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