1日の中国本土市場概況:上海総合0.2%安で反落、消費と不動産に売り

2024年8月1日 16:48

*16:48JST 1日の中国本土市場概況:上海総合0.2%安で反落、消費と不動産に売り
1日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比6.36ポイント(0.22%)安の2932.39ポイントと反落した。


景況感の悪化が重しとなる流れ。取引時間中に公表された7月の財新中国製造業PMI(民間集計)は49.8に低下し、景況判断の境目となる50を9カ月ぶりに割り込んだ。これまでに報告された経済統計に関しても、内需不振を示す内容が多くみられている。当局による景気対策を意識し、朝方は買われる場面がみられたものの、上昇の勢いは続かず、引けにかけて再びマイナスに転じた。(亜州リサーチ編集部)


業種別では、消費関連の下げが目立つ。衣料品の海瀾之家(600398/SH)が2.9%安、酒造の貴州茅台酒(600519/SH)が2.5%安、乳製品の内蒙古伊利実業集団(600887/SH)が2.4%安、免税店の中国旅遊集団中免(601888/SH)が2.1%安、自動車の安徽江淮汽車集団(600418/SH)と化粧品の上海家化聯合(600315/SH)がそろって1.5%安で引けた。


不動産株も安い。保利発展控股集団(600048/SH)が4.1%、金地集団(600383/SH)と新城控股集団(601155/SH)がそろって3.2%、緑地HD(600606/SH)が1.4%ずつ下落している。医薬株、素材株、証券株なども売られた。


半面、ハイテク株は物色される。パワー半導体の杭州士蘭微電子(600460/SH)が7.9%高、IC設計の上海貝嶺(600171/SH)が3.5%高、半導体モジュール生産の嘉興斯達半導体(603290/SH)が2.4%高、半導体の封止・検査で中国首位の江蘇長電科技(600584/SH)が1.6%高で取引を終えた。銀行株、エネルギー株、公益株、海運株も買われている。


外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.69ポイント(0.29%)安の237.25ポイント、深センB株指数が9.81ポイント(0.87%)安の1113.58ポイントで終了した。

亜州リサーチ(株)《CS》

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