26日の中国本土市場概況:上海総合0.1%高で5日ぶり反発、自動車・家電に買い

2024年7月26日 16:47

*16:47JST 26日の中国本土市場概況:上海総合0.1%高で5日ぶり反発、自動車・家電に買い
26日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比4.16ポイント(0.14%)高の2890.90ポイントと5日ぶりに反発した。


中国経済対策の期待感が相場を支える流れ。国家発展改革委員会などは25日、設備更新や消費財の買い替えを促す「以旧換新」政策を支援するため、超長期国債の発行により調達した約3000億人民元(6兆3900億円)を充当すると表明している。これについて中国国際金融(CICC)は、中国の国内総生産(GDP)成長率を0.3ポイント押し上げる効果が期待できると分析した。また、上海総合指数はこのところ下落基調を強め、足元では約5カ月半ぶりの安値水準を切り下げていたとあって、値ごろ感も着目されている。ただ、上値は限定的。中国の内需不振や、米国と中国の関係悪化などが依然として懸念材料としてくすぶっている。指数は安く推移する場面もみられた。(亜州リサーチ編集部)


業種別では、自動車と家電の上げが目立つ。東風汽車(600006/SH)が6.4%高、長城汽車(601633/SH)が2.6%高、広州汽車集団(601238/SH)が2.4%高、海爾智家(600690/SH)が8.3%高、四川長虹電器(600839/SH)が3.1%高で引けた。上述した消費財の買い替えを促す「以旧換新」政策では、家電や自動車が主要な対象となる。


非鉄・産金株も高い。洛陽モリブデン(603993/SH)が3.6%、廈門タングステン業(600549/SH)が3.2%、江西銅業(600362/SH)が2.3%、紫金鉱業集団(601899/SH)が2.7%、中金黄金(600489/SH)が1.9%ずつ上昇した。軍事関連株、ハイテク株、証券株、不動産株、インフラ建設株、空運株なども買われている。


半面、銀行株はさえない。中国郵政儲蓄銀行(601658/SH)が2.2%安、中国工商銀行(601398/SH)と中国銀行(601988/SH)、中国農業銀行(601288/SH)がそろって2.1%安で取引を終えた。エネルギー株、公益株、海運株も売られている。


外貨建てB株相場は、上海B株指数が1.63ポイント(0.70%)高の232.84ポイント、深センB株指数が3.71ポイント(0.33%)高の1118.35ポイントで終了した。

亜州リサーチ(株)《CS》

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