【スマサポ:不動産テックの挑戦vol.3】柳川教授対談_新しいプラットフォームが持つ可能性と不動産マーケティングの最前線

2024年7月23日 12:09

*12:09JST 【スマサポ:不動産テックの挑戦vol.3】柳川教授対談_新しいプラットフォームが持つ可能性と不動産マーケティングの最前線
 

不動産賃貸マーケットに対してテクノロジーを活用したサービスを提供する株式会社スマサポ<a href="https://web.fisco.jp/platform/companies/0934200?fm=mj" target="_blank" rel="noopener noreferrer"><9342></a>の代表取締役社長CEO小田慎三氏と、東京大学大学院経済学研究科教授を務め当社の研究アドバイザーでもある柳川 範之氏が、不動産業界における課題とテクノロジー活用の未来について対談している。数回に渡り対談の内容を記事にまとめて公開する。

小田:
我々は、これまで電話や郵送といったアナログな対応であった不動産管理会社と入居者のコミュニケーションをデジタル化することにより、今後、そういった業務改善だけではなく、ターゲットプロモーションなどにも活用していきたいと考えております。その点において、どのようにお考えでしょうか?また、その際に重要なのはどのような点になるでしょうか?
柳川教授:
付加価値を提供するためには、通常では得られないようなキメ細かい情報をどのようにサービスに活かすかが重要です。パートナー企業が求めるのは、確実なマーケティング効果です。これを実現するためには、精度の高い情報が必要です。
不動産管理業界においても、入居者の詳細なデータが収集されます。これにより、入居者の状況を詳しく把握することができ、そのデータを活用してクーポン配布などのターゲットプロモーションが可能となります。これは、マンションの郵便ポストにチラシを配布するよりもはるかに精度の高いマーケティング手法です。このようなキメ細かいデータを持つことは、パートナー企業にとって非常に魅力的な提案となります。これからのマーケティング戦略において、データの重要性はますます増加していくことでしょう。

◆スマサポ代表取締役社長 CEO小田慎三氏のコメント
いわゆるIT化やDX化でのコスト削減には限界がありますが、新しいプラットフォームは単なるコスト削減に留まらず新たな価値を創造し、それを基にマーケティングを展開することでより高い効果を得ることができると考えます。これにより多くの企業が参入するようになり、業界全体の活性化に繋がるという未来に期待をしております。
「totono」を含めたコンテンツをより拡充させることでデジタル化やBPOの促進、新たな付加価値やイノベーションの創出を促進させ、業界全体の発展と活性化に貢献してまいります。
■柳川範之氏プロフィール
東京大学大学院経済学研究科教授。東京大学不動産イノベーション研究センター長。中学卒業後、父親の海外勤務の都合でブラジルへ。ブラジルでは高校にいかず独学生活を送る。大検を受けたのち慶應義塾大学経済学部通信教育課程入学。同課程卒業後、1993 年東京大学大学院経済学研究科博士課程修了。経済学博士(東京大学)。慶應大学専任講師、東京大学助教授等を経て、2011年から現職。《NH》

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