18日の中国本土市場概況:上海総合0.5%高で反発、自動車株はさえない

2024年7月18日 16:50

*16:50JST 18日の中国本土市場概況:上海総合0.5%高で反発、自動車株はさえない
18日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比14.28ポイント(0.48%)高の2977.13ポイントと反発した。


当局の相場安定化スタンスが支えとなる流れ。「国家隊」と呼ばれる政府系ファンドが今週、CSI300指数連動の上場投資信託(ETF)3銘柄を大幅に買い入れたとの観測が流れている。中期的な重要政策の方針を話し合う第20期中央委員会第3回全体会議(3中全会)の会期中(15〜18日)に、当局は相場の安定を図ったとの見方だ。会議後には今後の政策方針を盛り込んだコミュニケ(声明)が公表され、19日に記者会見が行われるという。米中関係の悪化懸念などで安く推移していたが、指数は引けにかけてプラスに転じた。(亜州リサーチ編集部)


業種別では、発電の上げが目立つ。華電国際電力(600027/SH)と華能国際電力(600011/SH)がそろって2.0%高、国投電力(600886/SH)が1.9%高、中国核能電力(601985/SH)が1.8%高で引けた。


軍事関連株も高い。航空用エンジンメーカーの中航動力(600893/SH)が3.9%、航空機メーカーの中航直昇機(600038/SH)が3.6%、航空機開発・製造・販売の中航瀋飛(600760/SH)が3.1%、航空製品の中国航発航空科技(600391/SH)が1.6%、航空宇宙製品の江西洪都航空工業(600316/SH)が1.5%ずつ上昇した。


半導体株も物色される。IC設計の上海貝嶺(600171/SH)がストップ(10.0%)高、半導体の封止・検査で中国首位の江蘇長電科技(600584/SH)が1.8%高、半導体パッケージング(封止)の蘇州晶方半導体科技(603005/SH)が5.7%高で取引を終えた。インフラ建設株、医薬株、エネルギー株、素材株、不動産株なども買われている。


半面、自動車株はさえない。長春一汽富維汽車零部件(600742/SH)と北汽福田汽車(600166/SH)がそろって1.2%、安徽江淮汽車集団(600418/SH)が0.8%ずつ下落した。販売不振を懸念。全国乗用車市場信息聯席会(乗聯会)が17日に発表した週間データによると、7月第2週(8〜14日)の1日当たり乗用車小売台数は、前年同期比1%減の4万3330台に縮小した。第1週(1〜7日)の6%増から一転、マイナス成長に沈んでいる。そのほか、銀行株も売られた。


外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.28ポイント(0.12%)安の232.58ポイント、深センB株指数が7.32ポイント(0.65%)高の1139.91ポイントで終了した。

亜州リサーチ(株)《CS》

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