Chordia Therapeutics 3QはCLK阻害薬CTX-712などの研究開発が順調に進捗
2024年7月17日 12:04
*12:04JST Chordia Therapeutics---3QはCLK阻害薬CTX-712などの研究開発が順調に進捗
Chordia Therapeutics<a href="https://web.fisco.jp/platform/companies/0190A00?fm=mj" target="_blank" rel="noopener noreferrer"><190A></a>は16日、2024年8月期第3四半期(23年9月-24年5月)決算を発表した。事業収益は該当なし、営業損失が11.80億円、経常損失が11.75億円、四半期純損失が11.77億円となった。2023年8月期第3四半期について、四半期財務諸表を作成していないため、2024年8月期第3四半期の対前年同四半期増減率を記載していない。
同社は、これまでにない新しい抗がん薬を、一日でも早く患者のもとに届けることで、「Tomorrow is Another day~明日に希望を感じる社会~」を実現することを目指している。 同社はアンメットメディカルニーズの高いがん領域に特化した創薬研究を進めており、これまでにない新しい作用機序を有する低分子の画期的医薬品(ファーストインクラス)の研究開発を行っている。ファーストインクラスの医薬品は、既存治療薬と異なる有用性を示すことが期待され、これまでの治療法を大きく変えることができる医薬品に成長する可能性がある。特に既存治療薬では十分な効果が認められず、現在のがんの進行に不安を感じている多くの患者に対して、がんの進行をコントロールできるという希望を届けることを目標に事業の推進を行ってきた。
当第3四半期累計期間においては、CLK阻害薬CTX-712を中心としたパイプラインの研究開発が順調に進捗している。CLK阻害薬CTX-712については、日本における第1相臨床試験の症例登録(固形がん46例、血液がん14例、合計60例)を完了させることが出来た。2024年4月に開催された米国がん学会において2023年11月時点までの第1相臨床試験の安全性、有効性、ゲノム情報、薬物動態に関して、46例の固形がん、及び14例の血液がんの結果を報告した。そして卵巣がん、血液がんにおいてCTX-712が有効であることを示すことができた。また、米国における血液がんでの第1/2相臨床試験についても順調に推移しており、2024年5月末時点においては16例への投与を実施しており、更なる試験の進捗に向けた活動を行っている。 MALT1阻害薬CTX-177については、2020年12月に小野薬品工業<a href="https://web.fisco.jp/platform/companies/0452800?fm=mj" target="_blank" rel="noopener noreferrer"><4528></a>と締結したライセンス契約に基づき、小野薬品工業が米国において再発または難治性の非ホジキンリンパ腫もしくは慢性リンパ性白血病の患者を対象に第1相臨床試験を実施している。また対外発表としては、2024年6月での米国臨床腫瘍学会においては、第1相臨床試験の概要を小野薬品工業から発表された。現在非臨床段階にあるCDK12阻害薬CTX-439については、臨床試験開始に向けての安全性試験や治験原薬の製造を終え、現在次のフェーズの準備を進めている。特許については、CTX-712の物質特許では、1カ国で追加登録されて、現在50カ国で登録済み、MALT1の物質特許では、3カ国で追加登録されて、現在9カ国で登録済み、CTX-439の物質特許では、1カ国で追加登録されて、現在4カ国で登録済み、GCN2の物質特許では、現在6カ国で登録済みとなっている。また、CTX-712に関しては、固形がんにおけるバイオマーカー特許(WO2023/190967)が公開されたことに加え、2024年1月に新たな特許出願を行っている。
2024年8月期通期については、事業収益は計上なし、営業損失が22.73億円、経常損失が22.78億円、当期純損失が22.80億円とする24年6月14日に公表した業績予想を据え置いてる。《SI》