16日の中国本土市場概況:上海総合0.1%高で4日続伸、ハイテク株に買い

2024年7月16日 17:21

*17:21JST 16日の中国本土市場概況:上海総合0.1%高で4日続伸、ハイテク株に買い
16日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比2.29ポイント(0.08%)高の2976.30ポイントと小幅ながら4日続伸した。


中国経済対策の期待感が相場を支える流れ。今年第2四半期(4〜6月)の国内総生産(GDP)成長率が大幅に下振れる中、当局は追加の景気対策を打ち出すとの期待が根強い状況だ。ただ、上値は重い。中国の政策動向を見極めたいとするスタンスも漂っている。中期的な重要政策の方針を話し合う第20期中央委員会第3回全体会議(3中全会)が15日に開幕し、最終日の18日に、今後の政策方針を盛り込んだコミュニケ(声明)が公表される予定だ。(亜州リサーチ編集部)


業種別では、ハイテク関連の上げが目立つ。薄膜コンデンサー中国最大手の廈門法拉電子(600563/SH)が8.5%高、電子部品メーカー大手の環旭電子(601231/SH)が6.5%高、スーパーコンピューター世界大手の曙光信息産業(603019/SH)が5.0%高、半導体封止・検査の江蘇長電科技(600584/SH)が3.7%高で引けた。中国政府はハイテク産業の振興に注力している。支援策が期待された。


産金株も高い。山東黄金(600547/SH)が5.1%高、中金黄金(600489/SH)が4.0%高、紫金鉱業集団(601899/SH)が2.1%高と値を上げた。軍事関連株、公益株、エネルギー株、自動車株、不動産株なども買われている。


半面、保険株はさえない。中国平安保険(601318/SH)が3.2%、新華人寿保険(601336/SH)が2.4%、中国人寿保険(601628/SH)が0.9%ずつ下落した。平安保険については、転換社債型新株予約権付社債(CB)の発行計画が嫌気されている。そのほかインフラ建設株、酒造・食品株、銀行株も売られた。


外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.24ポイント(0.10%)高の233.81ポイント、深センB株指数が4.82ポイント(0.43%)高の1130.68ポイントで終了した。

亜州リサーチ(株)《CS》

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