ファーストコーポレーションは25年5月期大幅増収増益・増配予想

2024年7月16日 09:53

(決算速報)  ファーストコーポレーション<1430>(東証スタンダード)は7月12日の取引時間中に24年5月期連結業績を発表した。建設資材価格の高止まりや労務単価の上昇などの影響で減益だったが、前回予想を上回る水準で着地した。25年5月期は大幅増収増益・増配予想としている。完成工事が順調に推移し、前期からズレ込みとなった事業用地売上なども寄与する見込みだ。積極的な事業展開で収益拡大を期待したい。株価は反発力の鈍い形だが下値固め完了感を強めている。高配当利回りなど指標面の割安感も評価材料であり、出直りを期待したい。

■24年5月期は減益着地、25年5月期は大幅増収増益・増配予想

 24年5月期の連結業績は売上高が23年5月期比11.5%増の284億85百万円、営業利益が26.7%減の14億53百万円、経常利益が28.1%減の14億22百万円、親会社株主帰属当期純利益が30.8%減の9億44百万円だった。配当は23年5月期比4円減配の31円(期末一括)とした。配当性向は39.2%となる。

 建設資材価格の高止まりや労務単価の上昇などの影響で減益だった。ただし前回予想(一部の事業用地売上の期ズレ等により5月16日付で下方修正、売上高284億円、営業利益14億円、経常利益13億70百万円、親会社株主帰属当期純利益9億10百万円)を上回る水準で着地した。

 セグメント別に見ると、建設事業は売上高が11.0%増の219億81百万円で営業利益(全社費用等調整前)が15.5%減の18億94百万円、不動産事業は売上高が25.8%増の62億85百万円で営業利益が50.2%増の10億26百万円だった。

 なお全社ベースの業績を四半期別に見ると、第1四半期は売上高が59億40百万円で営業利益が2億11百万円、第2四半期は売上高が76億51百万円で営業利益が4億59百万円、第3四半期は売上高が73億11百万円で営業利益が5億82百万円、第4四半期は売上高が75億83百万円で営業利益が2億01百万円だった。

 25年5月期の連結業績予想は、売上高が24年5月期比21.1%増の345億円、営業利益が54.8%増の22億50百万円、経常利益が52.6%増の21億70百万円、親会社株主帰属当期純利益が58.7%増の15億円としている。配当予想は24年5月期比7円増配の38(期末一括)としている。大幅増配で予想配当性向は30.3%となる。

 大幅増収増益・増配予想としている。完成工事が順調に推移し、前期からズレ込みとなった事業用地売上なども寄与する見込みだ。積極的な事業展開で収益拡大を期待したい。

■株価は下値固め完了

 株価は反発力の鈍い形だが下値固め完了感を強めている。高配当利回りなど指標面の割安感も評価材料であり、出直りを期待したい。7月12日の終値は757円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS125円49銭で算出)は約6倍、今期予想配当利回り(会社予想の38円で算出)は約5.0%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS708円48銭で算出)は約1.1倍、そして時価総額は約101億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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