ダイナムジャパンHD Research Memo(2):「チェーンストア理論」に基づき業容拡大し、業界初の株式上場を達成

2024年7月4日 18:02

*18:02JST ダイナムジャパンHD Research Memo(2):「チェーンストア理論」に基づき業容拡大し、業界初の株式上場を達成
■会社概要

1. 沿革
ダイナムジャパンホールディングス<06889/HK>は1967年に、現 取締役兼相談役の佐藤洋治(さとうようじ)氏の父である佐藤洋平(さとうようへい)氏が設立した佐和商事株式会社が起源である。1970年に創業者が急逝したため、当時(株)ダイエーに勤務していた長男の佐藤洋治氏が24歳で事業を継いだ。

同社は大卒者の新卒採用、郊外型店舗・ローコスト店舗の開店、労働組合結成、低貸玉営業の全国展開など、パチンコホール業界における新たな取り組みを同業他社に先駆けて行ってきた。同社が先進的な企業文化を持つに至ったのは、佐藤洋治氏のリーダーシップによるところが大きい。同氏は日本に入ってきて日が浅かった「チェーンストア理論」に感銘を受け、ダイエーに入社した。その後同社の経営を引き継ぐと、一貫してチェーンストア理論をパチンコホールの経営に応用し業容拡大を図ってきた。同社の大きな強みであるローコストオペレーションもチェーンストア理論に基づくものだ。

チェーンストア理論に学んだ同氏の合理的な考え方は企業文化として同社に根付き、パチンコホール業界のなかでトップ企業に押し上げる原動力となった。顧客第一主義や情報開示、コンプライアンス経営など企業経営で重要とされる要素についても、早期から経営理念に取り入れており、2012年8月の香港証券取引所への上場を実現する大きな原動力ともなった。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)《SO》

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