4日の中国本土市場概況:上海総合0.8%安で続落、内需株に売り

2024年7月4日 16:48

*16:48JST 4日の中国本土市場概況:上海総合0.8%安で続落、内需株に売り
4日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比24.81ポイント(0.83%)安の2957.57ポイントと続落した。
 投資家の慎重スタンスが強まる流れ。消費やサービスなど非製造業の景況感鈍化を改めて売り材料視した。3日発表された今年6月の財新サービス業購買担当者指数(PMI)は51.2にとどまり、市場予想(53.4)を超えて、前月実績(54.0)から大幅低下している。それより先に発表された同月の非製造業PMI(国家統計局などによる)も事前予想以上に前月から減速した。内需の不振が不安視されている。人民元安進行の警戒感がひとまず薄れる中、指数は買われる場面がみられたものの、上値は重く、中盤から下げ幅を広げた。(亜州リサーチ編集部)
 業種別では、不動産の下げが目立つ。格力地産(600185/SH)が6.4%安、金地集団(600383/SH)と緑地HD(600606/SH)がそろって4.8%安、新城控股集団(601155/SH)が3.5%安、保利発展控股集団(600048/SH)が3.0%安で引けた。
 消費関連株もさえない。小売の上海百聯集団(600827/SH)が7.5%、免税店の中国旅遊集団中免(601888/SH)が4.8%、食品の桃李面包(603866/SH)が3.8%、スーパーの永輝超市(601933/SH)が3.4%、酒造の青島ビール(600600/SH)が2.0%、乳製品の光明乳業 (600597/SH)が1.9%、自動車の長城汽車(601633/SH)が1.5%ずつ下落した。医薬株、ハイテク株、インフラ関連株、公益株なども売られている。
 半面、産金株はしっかり。山東黄金(600547/SH)が2.5%高、中金黄金(600489/SH)が1.8%高、紫金鉱業集団(601899/SH)が1.6%高と値を上げた。エネルギー株や銀行株の一角も買われている。
 外貨建てB株相場は、上海B株指数が1.41ポイント(0.61%)安の228.19ポイント、深センB株指数が0.03ポイント(0.00%)安の1127.30ポイントで終了した。

亜州リサーチ(株)《CS》

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