フレアス Research Memo(5):2024年3月期は、大幅増収増益。施設系介護サービス事業が拡大

2024年7月3日 14:05

*14:05JST フレアス Research Memo(5):2024年3月期は、大幅増収増益。施設系介護サービス事業が拡大
■フレアス<a href="https://web.fisco.jp/platform/companies/0706200?fm=mj" target="_blank" rel="noopener noreferrer"><7062></a>の業績動向

1. 2024年3月期の業績概要
2024年3月期は、売上高が前期比24.6%増の5,710百万円、営業利益が同647.5%増の110百万円、経常利益が同78.6%増の126百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同84.6%増の58百万円となり、大幅な増収増益となった。

売上高に関しては、主力3事業ともに増収となった。最も売上を伸ばしたのは施設系介護サービス事業であり、前期比341.3%増の878百万円となった。看多機が3拠点増の計8拠点、ホスピスは2拠点増の計3拠点と拡大した。既存拠点の利用者も順調に増えており増収に貢献した。マッサージ直営事業ではコロナ禍の影響で閉鎖していた介護施設の再開が進んだのに加え、従来よりも高頻度なサービス提供を提案するなどの営業努力もあり同8.9%増の3,525百万円となった。マッサージFC事業では、同事業がテレビ番組で紹介されたことによる認知度の向上や法人への営業活動の強化などによりFC新規加盟数が58件となった。また、加盟店の施術件数増加によりロイヤリティ収入等が増加した。その結果、売上高は同25.9%増の889百万円となった。

増収に伴って売上総利益は前期比20.4%増となったのに対し、販管費は同16.2%増と相対的に伸びを抑制し、営業利益は大幅増益となった。セグメント利益では、マッサージ直営事業が同29.7%増の999百万円と稼ぎ頭となり、戦略投資を行う施設系介護サービス事業(セグメント損失285百万円)をカバーする構図であり、事業ポートフォリオが十分機能していると言えるだろう。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)《HN》

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