IXナレッジ Research Memo(6):2024年3月期業績は過去最高の売上高・各利益を更新
2024年7月2日 14:56
*14:56JST IXナレッジ Research Memo(6):2024年3月期業績は過去最高の売上高・各利益を更新
■業績動向
1. 2024年3月期の業績概要
アイエックス・ナレッジ<a href="https://web.fisco.jp/platform/companies/0975300?fm=mj" target="_blank" rel="noopener noreferrer"><9753></a>の2024年3月期の業績は、売上高が前期比7.6%増の21,748百万円、営業利益が同13.4%増の1,655百万円、経常利益が同13.4%増の1,739百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同24.1%増の1,275百万円と売上高が堅調に伸び、各利益は2ケタ成長となった。
売上高については、システム開発において大手ベンダー経由の開発案件、総合物流企業向け開発案件などが拡大し増収に貢献した。また、運用サービスにおいては、大手ベンダー経由の基盤・環境構築案件が好調に推移した。エンドユーザー業種別では、主力の産業・サービス分野や情報・通信分野の増収に加え、シーアンドエーコンピューターの連結により社会公共・土木建築分野が増加した。顧客別ではNTTデータグループ、日立グループ、三井倉庫グループなどが大きく伸長した。事業環境としては、企業のビジネス変革や働き方改革に向けたデジタル化(DX)の取り組みが継続しており、それを支えるIT需要は堅調に推移している。内部組織としては、これまで進めてきた人的資本経営施策などにより、人材の確保やパートナーとの連携が充実しており、事業機会をタイムリーに捉えることができている。
営業利益については、前期比13.4%増と2ケタ成長となった。増収による売上総利益の増加が大きく影響した。ベースアップを期中に行い人件費が増えたものの、シーアンドエーコンピューターとの連結による利益増や適正な原価管理により売上原価の伸びを抑制し、売上総利益率は同0.1ポイント上昇した。販管費に関しては、戦略的な投資及び定期的なモニタリングにより、販管費率は同0.3ポイント低下した。これらの結果、過去最高の営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益となった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)《SO》