1日の中国本土市場概況:上海総合0.9%高で続伸、石炭株に買い

2024年7月1日 17:19

*17:19JST 1日の中国本土市場概況:上海総合0.9%高で続伸、石炭株に買い
週明け7月1日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前営業日比27.33ポイント(0.92%)高の2994.73ポイントと続伸した。


中国景気の持ち直し期待が相場を支える流れ。取引時間中に公表された6月の財新中国製造業PMI(民間による)は51.8に拡大し、2021年6月以来の最高に達した。前月実績(51.7)と市場予想(51.5)を上回っている。ただ、上値は限定的。前日発表された国家統計局などによる製造業PMIは49.5と景況判断の境目となる50を2カ月連続で割り込んだ。前月実績(49.5)比で横ばい。市場予想(49.5)に一致した。(亜州リサーチ編集部)


業種別では、石炭株の上げが目立つ。晋能控股山西煤業(601001/SH)が6.4%高、中煤新集能源(601918/SH)が5.4%高、平頂山天安煤業(601666/SH)が4.5%高で取引を終えた。


家具関連株も物色される。喜臨門家具 (603008/SH)が6.5%、好莱客家居(603989/SH)が3.9%、永芸家具(603600/SH)が2.4%ずつ上昇した。


発電株もしっかり。四川明星電力(600101/SH)がストップ高。広西桂冠電力(600236/SH)が7.7%高、楽山電力(600644/SH)が5.2%高で引けた。環境保護、不動産、農薬・化学肥料なども買われている。


半面、造酒株はさえない。青島ビール(600600/SH)が2.9%安、伊力特実業(600197/SH)が2.0%安、貴州茅台酒(600519/SH)が1.8%と値を下げた。プラスチック製品株、発電設備株、電子部品株などの一角も売られている。


外貨建てB株相場は、上海B株指数が3.53ポイント(1.55%)高の230.93ポイント、深センB株指数が3.56ポイント(0.32%)高の1129.40ポイントで終了した。

香港市場は1日、香港特区設立記念日のため休場。2日から取引を再開する。

亜州リサーチ(株)《CS》

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