【株式市場】前場の日経平均は246円安、フランス株安や紅海での緊張など受け手控え模様

2024年6月20日 12:58

【日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部】

◆日経平均は3万8324円10銭(246円66銭安)、TOPIXは2709.56ポイント(19.08ポイント安)、出来高概算(東証プライム)は6億2542万株

 6月20日(木)前場の東京株式市場は、紅海でイスラム勢力フーシ派が大型船を攻撃した映像を公開と伝えられたほか、このところフランス株の下げが目立つとして手控える様子もあるようで、日経平均は取引開始直後の87銭高(3万8483円76銭)を上値に下げ基調となり、中盤に307円68銭安(3万8263円(08銭)まで下押した。中で、イビデン<4062>(東証プライム)は「隙間」に強いとの評価などで元市高値を更新。TDK<6762>(東証プライム)や東芝テック<6588>(東証プライム)などもしっかり。日経平均の前引けは下げ幅200円台にとどまった。

 ニッコンHD<9072>(東証プライム)やトナミHD<9070>(東証プライム)が値上がりし、ニッコンHDは9月末に株式分割を予定するなど材料はあるものの、運輸業界の再編を意識する買い活発化の見方。上村工<4966>(東証スタンダード)やフクダ電子<6960>(東証スタンダード)が急激に出直り東証が19日に発表したTOPIX(東証株価指数)の採用基準の見直しなど追い風の見方。ヘリオス<4593>(東証グロース)はRPE細胞製造方法等に関するライセンス供与による一時金300万米ドルなど好感され急伸。ELEMENTS<5246>(東証グロース)は自治体など向けの生成AI伸びるとされ2日続けて急動意。

 3銘柄が新規上場となり、タウンズ<197A>(東証スタンダード)は、430円(公開価格は460円)で初値をつけ、その後450円まで上げる場面を見せて前引けは408円。PostPrime(ポストプライム)<198A>(東証グロース)は公開価格450円と同値の450円で初値をつけ、その後ストップ高の530円(初値から80円高、公開価格の18%高)をつけて高値引け。WOLVES HAND(ウルブズハンド)<194A>(東証グロース)は買い気配で始まり、875円(公開価格770円の14%高)で初値をつけた後994円(同29%高)まで上げる場面を見せて前引けは846円。

 東証プライム市場の出来高概算は6億2542万株、売買代金は1兆5030億円。プライム上場1646銘柄のうち、値上がり銘柄数は494銘柄、値下がり銘柄数は1093銘柄。

 東証33業種別指数は4業種が値上がりし、鉱業、医薬品、空運、繊維製品、が高い。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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