ヒーハイスト Research Memo(5):自己資本比率は56.1%、手元の現預金は800百万円超で財務的には安定

2024年6月19日 12:45

*12:45JST ヒーハイスト Research Memo(5):自己資本比率は56.1%、手元の現預金は800百万円超で財務的には安定
■業績動向

3. 財務状況
ヒーハイスト<a href="https://web.fisco.jp/platform/companies/0643300?fm=mj" target="_blank" rel="noopener noreferrer"><6433></a>の2024年3月期末の総資産は前期末比236百万円増の5,383百万円となった。流動資産は同94百万円増の2,729百万円となったが、主に現金及び預金の増加20百万円、受取手形及び売掛金(電子記録債権含む)の減少24百万円、たな卸資産の増加147百万円による。たな卸資産が増加したのは、今後の稼働率アップに備えて定番品の在庫を積み増ししたことによるもので、前向きな在庫増である。固定資産は同142百万円増の2,654百万円となったが、主に有形固定資産の増加174百万円、無形固定資産の増加2百万円、投資その他の資産の減少34百万円による。

流動負債は同115百万円増の1,070百万円となったが、主に支払手形及び買掛金(電子記録債務含む)の増加109百万円、短期借入金等の増加59百万円などによる。固定負債は同332百万円増の1,294百万円となったが、主に社債の減少23百万円、長期借入金の増加166百万円、リース債務の増加170百万円等による。この結果、負債合計は同448百万円増の2,365百万円となった。

純資産は親会社株主に帰属する当期純損失の計上や配当金の支払いなどによる利益剰余金の減少等により同211百万円減の3,018百万円となった。その結果、2024年3月期末の自己資本比率は56.1%(前期末62.8%)となった。

4. キャッシュ・フローの状況
2024年3月期の営業活動によるキャッシュ・フローは166百万円の収入であったが、主な収入は減価償却費232百万円、売上債権の減少25百万円、仕入債務の増加108百万円等で、一方で主な支出は、税金等調整前当期純損失156百万円、たな卸資産の増加146百万円等であった。投資活動によるキャッシュ・フローは322百万円の支出であったが、主な支出は有形固定資産の取得290百万円等であった。財務活動によるキャッシュ・フローは171百万円の収入であったが、主な収入は長短借入金の増加226百万円、主な支出は配当金の支払い6百万円等であった。

この結果、期中の現金及び現金同等物は20百万円増加し、現金及び現金同等物の期末残高は884百万円となった。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)《SO》

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