後場に注目すべき3つのポイント~買い一巡後は東エレク失速で上値重い

2024年6月19日 12:31

*12:31JST 後場に注目すべき3つのポイント~買い一巡後は東エレク失速で上値重い
19日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

・日経平均は続伸、買い一巡後は東エレク失速で上値重い
・ドル・円は157円台後半で推移、米長期金利の低下を意識したドル売りは一巡
・値上り寄与トップはソフトバンクG<a href="https://web.fisco.jp/platform/companies/0998400?fm=mj" target="_blank" rel="noopener noreferrer"><9984></a>、同2位はアドバンテスト<a href="https://web.fisco.jp/platform/companies/0685700?fm=mj" target="_blank" rel="noopener noreferrer"><6857></a>

■日経平均は続伸、買い一巡後は東エレク失速で上値重い

日経平均は続伸。前日比225.10円高(+0.58%)の38707.21円(出来高概算6億8000万株)で前場の取引を終えている。

18日の米国株式市場は続伸。ダウ平均は56.76ドル高(+0.15%)の38834.86ドル、ナスダックは5.21ポイント高(+0.03%)の17862.23、S&P500は13.80ポイント高(+0.25%)の5487.03で取引を終了した。5月小売売上高の結果が利下げを正当化するとの見方に寄り付き後、上昇。同時に、景気への懸念も広がり相場は伸び悩んだ。ハイテクは過去最高値付近からの利益確定売りも目立ったが、長期金利の低下が支援し、相場は終日底堅く推移。ナスダックは7営業日連続で過去最高値を更新し終了した。

米国株上昇を材料に、東京市場は買い優勢で取引を開始した。寄り付き後の日経平均は38797.97円まで上昇するなど、週初の大幅安をほぼ取り戻す格好に。買い一巡後は、東京エレクトロン<a href="https://web.fisco.jp/platform/companies/0803500?fm=mj" target="_blank" rel="noopener noreferrer"><8035></a>が前日比マイナス圏での推移となったことで、日経平均も上値が重くなり、25日移動平均線水準で前場の取引を終えた。商いは少なくプライム市場の売買代金は1.6兆円に留まった。

日経平均採用銘柄では、25年3月期の株主還元を拡大するとの報道を材料に三菱自動車工業<a href="https://web.fisco.jp/platform/companies/0721100?fm=mj" target="_blank" rel="noopener noreferrer"><7211></a>が大幅高となったほか、三菱重工業<a href="https://web.fisco.jp/platform/companies/0701100?fm=mj" target="_blank" rel="noopener noreferrer"><7011></a>が証券会社のポジティブなレポート発表を受けて買い優勢となり年初来高値を更新。このほか、日東電工<a href="https://web.fisco.jp/platform/companies/0698800?fm=mj" target="_blank" rel="noopener noreferrer"><6988></a>、TDK<a href="https://web.fisco.jp/platform/companies/0676200?fm=mj" target="_blank" rel="noopener noreferrer"><6762></a>、太陽誘電<a href="https://web.fisco.jp/platform/companies/0697600?fm=mj" target="_blank" rel="noopener noreferrer"><6976></a>などアップル関連が引き続き強い。

一方、東京エレクトロンが失速したほか、スクリーンHD<a href="https://web.fisco.jp/platform/companies/0773500?fm=mj" target="_blank" rel="noopener noreferrer"><7735></a>、ソシオネクスト<a href="https://web.fisco.jp/platform/companies/0652600?fm=mj" target="_blank" rel="noopener noreferrer"><6526></a>が下げ幅を広げるなど半導体株は高安まちまち。このほか、資生堂<a href="https://web.fisco.jp/platform/companies/0491100?fm=mj" target="_blank" rel="noopener noreferrer"><4911></a>、三越伊勢丹<a href="https://web.fisco.jp/platform/companies/0309900?fm=mj" target="_blank" rel="noopener noreferrer"><3099></a>、京成電鉄<a href="https://web.fisco.jp/platform/companies/0900900?fm=mj" target="_blank" rel="noopener noreferrer"><9009></a>などインバウンド関連の一角がさえない。商船三井<a href="https://web.fisco.jp/platform/companies/0910400?fm=mj" target="_blank" rel="noopener noreferrer"><9104></a>、川崎汽船<a href="https://web.fisco.jp/platform/companies/0910700?fm=mj" target="_blank" rel="noopener noreferrer"><9107></a>、日本郵船<a href="https://web.fisco.jp/platform/companies/0910100?fm=mj" target="_blank" rel="noopener noreferrer"><9101></a>など海運株も売り優勢となった。

業種別では、保険業、銀行業、輸送用機器、機械、その他金融業などが上昇した一方、海運業、小売業、石油・石炭製品、パルプ・紙、精密機器などが下落した。

今晩の米国市場は、奴隷解放記念日「ジューンティーンス」祝日のため休場。後場の東京市場は前場よりも様子見ムードが強まり商いは閑散となろう。日経平均は25日移動平均線が位置する38737円水準を挟んだもみ合い相場を想定する。米国市場は休場、国内でも売買材料に乏しいことなどから、プライム市場の売買代金は今年最低水準となりそうだ。

■ドル・円は157円台後半で推移、米長期金利の低下を意識したドル売りは一巡

19日午前の東京市場でドル・円は157円台後半で推移。米長期金利の低下を意識したドル売りは一巡したが、19日の米国市場は休場となるため、有力な売買材料は不足しているようだ。

ここまでの取引レンジは157円73銭-157円92銭、ユーロ・ドルは伸び悩み。1.0735ドルから1.0742ドルで推移。ユーロ・円は伸び悩み、169円66銭から169円39銭で推移。

■後場のチェック銘柄

・学びエイド<a href="https://web.fisco.jp/platform/companies/0184A00?fm=mj" target="_blank" rel="noopener noreferrer"><184A></a>、SBテクノロジー<a href="https://web.fisco.jp/platform/companies/0472600?fm=mj" target="_blank" rel="noopener noreferrer"><4726></a>など、4銘柄がストップ高

※一時ストップ高(気配値)を含みます

・値上り寄与トップはソフトバンクG<a href="https://web.fisco.jp/platform/companies/0998400?fm=mj" target="_blank" rel="noopener noreferrer"><9984></a>、同2位はアドバンテスト<a href="https://web.fisco.jp/platform/companies/0685700?fm=mj" target="_blank" rel="noopener noreferrer"><6857></a>

■経済指標・要人発言

【経済指標】

・NZ・1-3月期経常収支:-43.59億NZドル(予想:-46.5億NZドル)
・日・5月貿易収支:-1兆2113億円(予想:-1兆2805億円、4月:-4656億円)

【要人発言】

・日本銀行金融政策決定会合議事要旨
「円安の物価・賃金波及のラグは短期化の可能性(ある委員)」
「物価上昇率の上ぶれ続けば正常化のペースは速まる可能性」

・林官房長官
「農林中金の経営状況、系統金融機関への影響を注視する」

<国内>
・特になし

<海外>
・15:00 英・5月消費者物価指数(前年比予想:+2.0%、4月:+2.3%)
・15:00 英・5月生産者物価指数・産出(前年比予想:+1.7%、4月:+1.1%)
・米国休場(奴隷解放記念日「ジューンティーンス」)《CS》

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