日経平均は続伸、買い一巡後は東エレク失速で上値重い/ランチタイムコメント

2024年6月19日 12:07

*12:07JST 日経平均は続伸、買い一巡後は東エレク失速で上値重い
 日経平均は続伸。前日比225.10円高(+0.58%)の38707.21円(出来高概算6億8000万株)で前場の取引を終えている。

 18日の米国株式市場は続伸。ダウ平均は56.76ドル高(+0.15%)の38834.86ドル、ナスダックは5.21ポイント高(+0.03%)の17862.23、S&P500は13.80ポイント高(+0.25%)の5487.03で取引を終了した。5月小売売上高の結果が利下げを正当化するとの見方に寄り付き後、上昇。同時に、景気への懸念も広がり相場は伸び悩んだ。ハイテクは過去最高値付近からの利益確定売りも目立ったが、長期金利の低下が支援し、相場は終日底堅く推移。ナスダックは7営業日連続で過去最高値を更新し終了した。

 米国株上昇を材料に、東京市場は買い優勢で取引を開始した。寄り付き後の日経平均は38797.97円まで上昇するなど、週初の大幅安をほぼ取り戻す格好に。買い一巡後は、東京エレクトロン<a href="https://web.fisco.jp/platform/companies/0803500?fm=mj" target="_blank" rel="noopener noreferrer"><8035></a>が前日比マイナス圏での推移となったことで、日経平均も上値が重くなり、25日移動平均線水準で前場の取引を終えた。商いは少なくプライム市場の売買代金は1.6兆円に留まった。

 日経平均採用銘柄では、25年3月期の株主還元を拡大するとの報道を材料に三菱自動車工業<a href="https://web.fisco.jp/platform/companies/0721100?fm=mj" target="_blank" rel="noopener noreferrer"><7211></a>が大幅高となったほか、三菱重工業<a href="https://web.fisco.jp/platform/companies/0701100?fm=mj" target="_blank" rel="noopener noreferrer"><7011></a>が証券会社のポジティブなレポート発表を受けて買い優勢となり年初来高値を更新。このほか、日東電工<a href="https://web.fisco.jp/platform/companies/0698800?fm=mj" target="_blank" rel="noopener noreferrer"><6988></a>、TDK<a href="https://web.fisco.jp/platform/companies/0676200?fm=mj" target="_blank" rel="noopener noreferrer"><6762></a>、太陽誘電<a href="https://web.fisco.jp/platform/companies/0697600?fm=mj" target="_blank" rel="noopener noreferrer"><6976></a>などアップル関連が引き続き強い。

 一方、東京エレクトロンが失速したほか、スクリーンHD<a href="https://web.fisco.jp/platform/companies/0773500?fm=mj" target="_blank" rel="noopener noreferrer"><7735></a>、ソシオネクスト<a href="https://web.fisco.jp/platform/companies/0652600?fm=mj" target="_blank" rel="noopener noreferrer"><6526></a>が下げ幅を広げるなど半導体株は高安まちまち。このほか、資生堂<a href="https://web.fisco.jp/platform/companies/0491100?fm=mj" target="_blank" rel="noopener noreferrer"><4911></a>、三越伊勢丹<a href="https://web.fisco.jp/platform/companies/0309900?fm=mj" target="_blank" rel="noopener noreferrer"><3099></a>、京成電鉄<a href="https://web.fisco.jp/platform/companies/0900900?fm=mj" target="_blank" rel="noopener noreferrer"><9009></a>などインバウンド関連の一角がさえない。商船三井<a href="https://web.fisco.jp/platform/companies/0910400?fm=mj" target="_blank" rel="noopener noreferrer"><9104></a>、川崎汽船<a href="https://web.fisco.jp/platform/companies/0910700?fm=mj" target="_blank" rel="noopener noreferrer"><9107></a>、日本郵船<a href="https://web.fisco.jp/platform/companies/0910100?fm=mj" target="_blank" rel="noopener noreferrer"><9101></a>など海運株も売り優勢となった。

 業種別では、保険業、銀行業、輸送用機器、機械、その他金融業などが上昇した一方、海運業、小売業、石油・石炭製品、パルプ・紙、精密機器などが下落した。

 今晩の米国市場は、奴隷解放記念日「ジューンティーンス」祝日のため休場。後場の東京市場は前場よりも様子見ムードが強まり商いは閑散となろう。日経平均は25日移動平均線が位置する38737円水準を挟んだもみ合い相場を想定する。米国市場は休場、国内でも売買材料に乏しいことなどから、プライム市場の売買代金は今年最低水準となりそうだ。《AK》

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