今日の為替市場ポイント:米長期金利の低下を受けてドル買いは抑制される可能性

2024年6月19日 08:17

*08:17JST 今日の為替市場ポイント:米長期金利の低下を受けてドル買いは抑制される可能性
18日のドル・円は、東京市場では157円52銭から158円13銭まで上昇。欧米市場では158円23銭まで買われた後、157円63銭まで下落したが、157円87銭で取引終了。本日19日のドル・円は主に157円台で推移か。米長期金利の低下を受けてリスク選好的なドル買いは抑制される可能性がある。

米議会予算局(CBO)は6月18日に最新の財政収支見通しを発表した。報道によると、2024年度(9月30日まで)の財政赤字の想定規模は2月時点で想定した1兆5070億ドルから、1兆9150億ドルに引き上げられた。学費ローン免除や低所得層向け医療保険拡充、銀行破綻処理のための連邦預金保険公社(FDIC)のコスト、ウクライナやイスラエル向け支援などに関する支出が増えたことが、想定赤字額の増加につながった。CBOは、2025年度の財政赤字はさらに拡大し、1兆9380億ドルに達すると予想している。市場参加者の間からは「バイデン政権が2025年以降も存続した場合、財政赤字の規模はCBOの想定を上回る可能性がある」との声が聞かれている。現時点で米財政赤字の拡大に対する際立った反応は確認されていないが、国内総生産(GDP)対比で公的債務額は増大を続けていることから、市場は米債務格付けの引き下げを警戒すべきか。《CS》

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