藤商事 Research Memo(7):ラッキートリガー搭載機導入と内規変更でパチンコ遊技機の需要活性化の可能性(2)

2024年6月18日 18:07

*18:07JST 藤商事 Research Memo(7):ラッキートリガー搭載機導入と内規変更でパチンコ遊技機の需要活性化の可能性(2)
■今後の見通し

(3) 市場シェアの動向
藤商事<a href="https://web.fisco.jp/platform/companies/0625700?fm=mj" target="_blank" rel="noopener noreferrer"><6257></a>では商品戦略として、ユーザーを年齢層別に分け、各ターゲットに合わせてジャンルを強化している。また、主力タイトルの開発・育成によりラインナップを拡充し、パチンコ・パチスロ遊技機の双方で販売シェア拡大を図る方針だ。特に、最近は「とある魔術の禁書目録」のように若者世代を中心に人気のある「アニメ」ジャンルのIPを活用した新機種の開発に注力し成果に結び付けており、今後もこうした戦略を継続していくと思われる。

同社の販売シェアは人気機種の販売時期によって変動があるものの、パチンコ遊技機は年間5〜8機種のペースで新機種を投入していることから、おおむね7%前後の水準で安定して推移している(2024年3月期は7.5%)。2021年3月期以降は「とある」シリーズが高い人気を継続しており、「アニメ」ジャンルでの主力機種としてブランドを確立したと言える。従来得意としてきた「ホラー」や「時代劇」「萌え」に加えて、主に若者世代をターゲットとした「アニメ」ジャンルのラインナップを強化していくことで、販売シェア10%以上を目指していく考えだ。

一方、パチスロ遊技機はパチンコ遊技機で販売実績のあるタイトルを中心に年間2〜3機種のペースで新機種を投入することを基本方針としている。2023年3月期以降は「アニメ」ジャンルを中心に投入し、一定の稼働実績を残すなどシェア拡大に向けた体制が整いつつある。特に、2023年3月に発売した「Lゴブリンスレイヤー」がヒットしたことで、パチンコホールからの評価も高まったようだ。こうしたことから、同社は開発ラインを増強し2026年3月期以降は3タイトル以上のタイトルを安定して投入していく意向で、現在3%台に留まっている販売シェアを5%以上に引き上げていく。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)《SO》

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