NYの視点:【今週の注目イベント】英中銀、豪準備銀、米小売など

2024年6月17日 07:39

*07:39JST NYの視点:【今週の注目イベント】英中銀、豪準備銀、米小売など
今週は英中銀や豪準備銀、スイス国立銀が金融政策決定会合を実施する。それぞれ政策据え置きが予想されている。英中銀は今回の会合では政策を据え置くが、8月から利下げを開始すると見られている。その後、9月は見送り、インフレ動向次第では11月に追加利下げの可能性が予想されている。

日本、英国、ユーロ圏は消費者物価指数(CPI)を発表。今後の金融政策決定を巡り注目材料となる。英国のCPIの減速が滞った場合、英中銀の利下げ開始が9月に先送りされる可能性も指摘されており、結果は重要。

米5月小売売上高は4月の横ばいから伸びが加速する見通し。同時に、高インフレや労働市場への懸念に消費者が支出に消極的になっている兆候が見られる。6月のミシガン大消費者信頼感指数も昨年11月来で最低に落ち込んだ。予想外に鈍化が示されると年内の利下げ観測をさらに後押しし、ドル売り材料となる。逆に予想以上に消費が強い兆候が見られると、利下げ観測の後退でドル買いが強まる可能性もある。

ユーロはフランスの政局リスクに引き続き軟調推移が予想される。

■今週の主な注目イベント

●米国
17日:NY地区連銀製造業
18日:小売売上高、企業在庫、鉱工業生産、対米証券投資、バーキン米リッチモンド連銀総裁が講演、ローガン米ダラス連銀総裁、クグラー理事がイベント参加、ムサレム米セントルイス連銀総裁が講演、グールズビー米シカゴ連銀総裁が討論会参加
19日:米国市場休場
20日:住宅着工件数
21日:中古住宅販売、先行指数、バーキン米リッチモンド連銀総裁が講演

●日本
17日:機械受注
19日:貿易収支、4月会合議事録公表
21日:CPI

●英国
19日:CPI
20日:英中銀金融政策決定会合
21日:製造業PMI

●欧州
17日:EU非公式サミット、レーンECB理事、イベント参加
18日:ユーロ圏CPI、独ZEW、デキンドスECB副総裁講演
20日:ユーロ圏消費者信頼感、ユーロ圏財務相会合
21日:ユーロ圏製造業PMI、サービスPMI

●中国
17日:小売売上高、鉱工業生産、失業率、中国人民銀行1年物中期貸し出しフォシリティ金利引き下げ予想
20日:融資金利

●豪州
18日:豪準備銀金融政策決定会合《CS》

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