5日の米国市場ダイジェスト:NYダウは96ドル高、ハイテクがけん引
2024年6月6日 07:58
*07:58JST 5日の米国市場ダイジェスト:NYダウは96ドル高、ハイテクがけん引
■NY株式:NYダウは96ドル高、ハイテクがけん引
米国株式市場は続伸。ダウ平均は96.04ドル高の38,807.33ドル、ナスダックは330.86ポイント高の17,187.91で取引を終了した。
民間部門のADP雇用統計で伸びが予想を下回ったため早期利下げ期待を受けた買いが先行し、寄り付き後、上昇。その後発表されたISM非製造業景況指数が予想以上に成長域に改善したため長期金利の上昇に連れダウは下落に転じたが根強い年内の利下げ期待を受けた買いに終盤にかけて、再び上昇。ナスダックは半導体のエヌビディア株の続伸が連日で指数を押し上げ、終日堅調に推移し、過去最高値で終了した。セクター別では、半導体・同製造装置が上昇した一方、公益事業が下落。
半導体のエヌビディア(NVDA)はアナリストの目標株価引き上げで、上昇。情報技術ソリューションを提供するヒューレット・パッカード・エンタープライズ(HPE)は四半期決算で人工知能(AI)対応のサーバーの売り上げが強く、売上高が予想を上回り、上昇した。「トミーヒルフィガー」や「カルバン・クライン」を傘下に持つ衣料品メーカー、PVH(PVH)は第1四半期決算の内容が予想を上回り、通期業績見通しを引き上げ、上昇。ディスカウント小売のダラー・ツリー(DLTR)は傘下の業績不振の「ファミリー・ダラー」を巡り売却、分離・独立を含む複数の選択肢を検討しているとの発表を嫌気し、売られた。
ヨガアパレルのルルレモン(LULU)は取引終了後に四半期決算を発表。1株利益が予想を上回ったほか、追加自社株買いプログラム計画を発表し、時間外取引で買われている。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:ドル反発、5月ISM非製造業非製造業景況指数は予想を上回る
5日のニューヨーク外為市場でドル・円は155円72銭へ下落後、156円48銭まで上昇し、156円13銭で引けた。米5月ADP雇用統計が予想を下回り米労働市場の減速の新たな証拠となったため早期利下げを織り込むドル売りが優勢となった。その後、米5月ISM非製造業景況指数が予想を上回ったためドル買いが再燃した。
ユーロ・ドルは1.0891ドルへ上昇後、1.0854ドルまで下落し、1.0869ドルで引けた。ユーロ・円は、169円50銭から170円02銭まで上昇。ポンド・ドルは1.2795ドルまで上昇後、1.2756ドルまで反落。ドル・スイスは0.8914フランまで下落後、0.8949ランまで上昇した。
■NY原油:反発で74.07ドル、需給悪化の懸念なく74ドル台前半まで戻す
NY原油先物7月限は反発(NYMEX原油7月限終値:74.07 ↑0.82)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物7月限は、前営業日比+0.82ドルの74.07ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは72.82ドル-74.24ドル。アジア市場の序盤で72.82ドルまで下げたが、自律反発を狙った買いが入ったことや需給悪化の懸念は高まっていないことから、じり高となった。米国市場の後半にかけて74.24ドルまで買われた。通常取引終了後の時間外取引では主に74ドル台前半で推移。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 39.96ドル +0.28ドル(+0.70%)
モルガン・スタンレー(MS) 96.66ドル +0.08ドル(+0.08%)
ゴールドマン・サックス(GS)461.68ドル +6.38ドル(+1.40%)
インテル(INTC) 30.78ドル +0.75ドル(+2.49%)
アップル(AAPL) 195.87ドル +1.52ドル(+0.78%)
アルファベット(GOOG) 177.07ドル +1.94ドル(+1.10%)
メタ(META) 495.06ドル +18.07ドル(+3.78%)
キャタピラー(CAT) 329.45ドル +1.88ドル(+0.57%)
アルコア(AA) 42.59ドル +0.58ドル(+1.38%)
ウォルマート(WMT) 67.09ドル +0.49ドル(+0.73%)《ST》