【株式市場】日経平均は457円安、後場持ち直すが個別物色の相場で戻しきれず反落

2024年5月24日 16:16

【日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部】

◆日経平均は3万8646円11銭(457円11銭安)、TOPIXは2742.54ポイント(12.21ポイント安)、出来高概算(東証プライム)は13億9976万株

 5月24日(金)後場の東京株式市場は、国内長期金利の12年ぶり1%台を受けて三菱UFJフィナンシャルG<8306>(東証プライム)が次第に強含み、第一生命HD<8750>(東証プライム)は次第に下げ幅を縮めたが、銀行株や保険株の値動きは総じて緩慢。むしろ、株式分割の王将フードS<9936>(東証プライム)が一段と上げてストップ高に達し、今期業績V字回復予想の高砂香料<4914>(東証プライム)は一段と反発幅を拡大など、材料・業績に基づいた個別物色が活発となった。円安傾向を受けてブリヂストン<5108>(東証プライム)や三井金<5706>(東証プライム)も一段と上げた。日経平均は前引けより50円ほど値を戻して始まり、14時頃には前場の上値を超えて362円24銭安(3万8740円82銭)まで持ち直したが、大引けは再び下げ幅を400円台に拡げ、前日比で反落相場となった。

 後場は、日本ヒューム<5262>(東証プライム)が14時過ぎの自社株買い発表を受けて急伸し、フォスター電機<6794>(東証プライム)は円安再燃なら今期の業績に上振れ余地とされて高値更新幅を拡大。クレスコ<4674>(東証プライム)は6月末に株式2分割を予定することなど言われ高値更新幅を拡大。ランシステム<3326>(東証スタンダード)は前場ストップ高に達したまま大引けまで買い気配となりモバイルデータ通信の新製品への期待で3日連続大幅高。オンコセラピー・サイエンス<4564>(東証グロース)は前場一時ストップ高の後ダレたが再び上げてストップ高となり、株価下落局面でも新株予約権の大量行使が行われたことなどを受け思惑増幅の見方。ビザスク<4490>(東証グロース)は5月締めの四半期決算に期待とされ一段高。

 東証プライム市場の出来高概算は13億9976万株(前引けは7億2788万株)、売買代金は3超8625億円(同2兆1084億円)。プライム上場1649銘柄のうち、値上がり銘柄数は599(前引けは577)銘柄、値下がり銘柄数は1003(同じく1003)銘柄。

 東証33業種別指数は6業種(前引けは8業種)の値上がりにとどまり、海運、医薬品、電力ガス、鉄鋼、非鉄金属、銀行、が高い。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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