IHIは年初来の高値に迫る、受注増加などで今期は完全黒字化を予想

2024年5月9日 09:22

■24年3月期は航空エンジンが回復基調、防衛事業は過去最高の受注高

 IHI<7013>(東証プライム)は5月9日、大きく出直って始まり、取引開始後は6%高に迫る4027円(220円高)まで上げ、約1か月ぶりに4000円台を回復して年初来の高値4156円(2024年4月1日)に迫っている。8日の15時に発表した2024年3月期の連結決算は各利益とも赤字だったが、受注などが回復したとし、今期・25年3月期の予想を大幅な黒字化の見込みとしたことなどが好感されている。

 24年3月期は連結売上高が前期比2.2%減となり各利益とも赤字だったが、受注は「民間向け航空エンジンでの航空旅客需要の回復,防衛事業の需要拡大により増加、防衛事業は過去最高の受注高」(決算説明資料より)となり、航空エンジン事業は航空旅客需要の回復に伴う新製エンジン・スペアパーツ販売増などで回復基調となった。今期の予想は、売上高を21.0%増とし、営業利益は1100億円など各利益とも黒字化の予想とした。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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