17日の中国本土市場概況:上海総合2.1%高で反発、ハイテクと不動産に買い戻し
2024年4月17日 17:05
*17:05JST 17日の中国本土市場概況:上海総合2.1%高で反発、ハイテクと不動産に買い戻し
17日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比64.31ポイント(2.14%)高の3071.38ポイントと反発した。4月2日以来、約2週ぶりの水準を回復している。
中国経済対策の期待感が支え。今年3月の中国経済統計が弱い内容だったことを受け、市場に「景気懸念は経済対策につながる」との見方が広がっている。足元では、中国の関係部局は16日、電気自動車(EV)や半導体など先進製造業を資金面で支援するよう金融機関に求めた。そのほか、「当局は未完成住宅などの問題解決に向けたプラットフォーム会社を設立することを検討中」と報じられている。また、不動産開発プロジェクトの資金調達を支援する「ホワイトリスト」政策を通じ、中国の商業銀行は総額5200億人民元(約11兆1300億円)を新たに貸し付ける予定とも伝わった。(亜州リサーチ編集部)
業種別では、ハイテクの上げが目立つ。フラッシュメモリー中国大手の北京兆易創新科技(603986/SH)がストップ(10.0%)高、コンデンサー関連材料の安徽銅峰電子(600237/SH)が9.7%高、IC設計の上海韋爾半導体(603501/SH)が5.2%高、スーパーコンピューター世界大手の曙光信息産業(603019/SH)が4.3%高、LED部材トップメーカーの三安光電(600703/SH)が3.9%高で引けた。
不動産株も高い。京能置業(600791/SH)が5.9%、緑地HD(600606/SH)が4.8%、華麗家族(600503/SH)が4.2%、新城控股集団(601155/SH)が3.7%、格力地産(600185/SH)が3.5%ずつ上昇した。
消費関連株も物色される。スーパーの三江購物(601116/SH)がストップ(10.0%)高、家電の四川長虹電器(600839/SH)が7.8%高、自動車の北汽福田汽車(600166/SH)が6.2%高、スーパーの永輝超市(601933/SH)が4.8%高、乳製品の北京三元食品(600429/SH)が4.3%高で取引を終えた。インフラ関連株、素材株、医薬株、金融株、運輸株なども買われている。
外貨建てB株相場は、上海B株指数が4.35ポイント(1.73%)高の256.47ポイント、深センB株指数が6.27ポイント(0.59%)高の1068.68ポイントで終了した。
亜州リサーチ(株)《CS》