2月の外食市場規模は2728億円、27カ月連続で前年上回る コロナ前には届かず

2024年4月2日 08:59

 ホットペッパーグルメ外食総研が2月の外食市場規模を発表。居酒屋業態の市場規模が3カ月連続で500億円を超えるなど好調な部分があるものの、外食全体ではコロナ前の規模には及ばなかったことが分かった。

【こちらも】1月の外食市場規模は2870億円、居酒屋や和食料理店で回復続く

■前年同月上回るも、コロナ前比は2カ月連続で減少

 1日、ホットペッパーグルメ外食総研が2月の外食市場調査を発表した。2月の外食市場規模は前年同月比222億円増の2,728億円となり、27カ月連続で前年同月を上回った。ただし新型コロナ前の2019年比では86.6%に留まり、23年12月の89.7%から1月の88.6%に続いて2カ月連続で減少した。

 個別の指数では、外食実施率は同2.3ポイント増の66.8%。外食頻度は同0.04回増の3.62回。外食単価は同121円増の2,850円となり、6カ月連続で3指数とも前年同月を上回った。

 圏域別の市場規模は、首都圏が前年同月比165億円増の1,729億円、関西圏が同42億円増の696億円、東海圏が同16億円増の304億円となり、9カ月連続で3圏域とも前年同月を上回った。

■外食単価は増減が分かれる

 外食実施率は女性では全ての年齢層で前年同月比を上回った。唯一マイナスだった層は30代男性で実施率は前年同月比0.8%減の70.1%だった。前年同月を上回った中では、20代男性(外食実施率:75.4%、前年同月比:4.4%増、以下同じ)、40代女性(63.4%、4.3%増)、50代男性(66.7%、4.7%増)で伸び幅が大きめだった。

 外食単価は増減が分かれた。前年同月を上回った中では30代女性(外食単価:3,245円、前年同月比:619円増、以下同じ)、50代男性(3,149円、354円増)、50代女性(3,223円、484円増)で伸び幅が大きめ。

 前年同月を下回った中では、20代男性(2,550円、126円減)、20代女性(2,529円、171円減)、60代男性(3,285円、129円減)、60代女性(2,850円、106円減)で下げ幅が大きめだった。

■居酒屋業態は3カ月連続で500億円超え

 業態別市場規模は、16業態中14業態で前年同月を上回った。その中でも和食料理店(2月の市場規模:438億円、前年同月比:54億円増、以下同じ)、焼肉・ステーキ・ハンバーグ等の専業店(299億円、20億円増)、居酒屋(528億円、58億円増)で伸び幅が大きめだった。

 特に居酒屋業態は、24年12月から3カ月連続で市場規模が500億円を超えている。反対にフレンチ・イタリアン料理店(209億円、7億円減)、アジアン料理店(56億円、6億円減)の2つの業態で前年割れだった。

 業態別の2019年比は、食事主体が96.3%で1月の94.0%から回復、軽食主体が86.5%で同86.9%から微減、飲酒主体も70.3%で同79.7%から大きく減少した。(記事:県田勢・記事一覧を見る

関連記事

最新記事