カシオ計算機は中高生向けデジタル教材会社の子会社化が好感され今年の高値に迫る

2024年3月27日 12:10

■(株)リブリーの株式を69%取得し5月中に連結子会社とする予定

 カシオ計算機<6952>(東証プライム)は3月27日、次第に上げ幅を広げる相場となり、1307.0円(25.5円高)まで上げて3日前につけた2024年に入っての高値1316.5円に向けて出直りを強めている。26日午後、中高生向けにデジタル教材プラットフォーム『Libry(リブリー)』を提供する株式会社Libryの子会社化を発表。カシオのオンライン辞書やデジタルノート、総合学習プラットフォーム『ClassPad.net(クラスパッド ドット ネット)』(ICT学習アプリ)などとの相乗効果に期待が強まっている。リブリーの株式の約68.9%を取得し、5月中に同社を連結子会社とする予定とした。

 発表によると、株式会社Libryのデジタル教材プラットフォーム『Libry(リブリー)』は、デジタル教材とAIドリルの特性を併せ持ち、2017年より中高生向けに提供。全国の高等学校・中学校を中心に約600校(2024年3月現在)で導入されている。また、カシオの総合学習プラットフォーム『ClassPad.net(クラスパッド ドット ネット)』は、オンライン辞書や数学ツールなどの学習コンテンツとデジタルノート、授業支援の機能を統合しており、先生と生徒によるインタラクティブな授業や生徒同士のディスカッションに使えるなど、生徒の思考力の育成や効率的な学びに役立つICT学習アプリ。現在は、全国の高等学校を中心に245校(同)で導入されている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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