三越伊勢丹HDが上場来の高値を連日更新、「選択と集中」を好感、自社株買いを上乗せする期待も

2024年3月25日 11:06

■現在実施中の自社株買いは3月29日までの予定

 三越伊勢丹HD(三越伊勢丹ホールディングス)<3099>(東証プライム)は3月25日、続伸一段高となり、午前11時にかけては2514.5円(36.5円高)前後で売買され、日々小幅だが上場来の高値を連日更新している。コロナ後の業績回復が好調な上、直近は東京・新宿で待ち合わせ場所として知られる「新宿アルタ」の営業終了が伝えられたことを受けて事業の選択と集中に期待が再燃。また、株式需給の面からは、2024年2月5日から同年3月29日までの予定で実施している自社株買い(自己株式の取得)の取得済み株数が2月末時点で上限株数の35%にとどまっているため、今後も自社株買いを行う期待が出ている。

 3月4日に「自己株式の取得状況(途中経過)」を発表し、24年2月5日から同年3月29日までの予定で実施している自社株買いについて、2月29日現在で取得した株式の総数を386万6900株とした。この自社株買いでは、取得株式総数(上限株数)を1100万株(自己株式を除く発行済株式総数に対する割合2.9%)としているため、取得した株式の総数は上限株数の35%にとどまっている。株価が上場来の高値を更新しているため、自社株買いの必要性は薄いとの見方はあるが、一方では、業界のリーダーとしては、より高い取得率が望ましいとの期待も出ている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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