22日の中国本土市場概況:上海総合0.9%安で続落、減益決算で平安保険3.5%下落
2024年3月22日 17:13
*17:13JST 22日の中国本土市場概況:上海総合0.9%安で続落、減益決算で平安保険3.5%下落
22日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比29.08ポイント(0.94%)安の3048.03ポイントと続落した。
米中対立の警戒感が重しとなる流れ。外電が22日報じたところによれば、米超党派議員は20日、米国のインデックスファンドに対し、中国の株価指数に連動する一部商品への投資を禁止する法案を米議会に提出した。人民元安の動きもマイナス材料。中国人民銀行(中央銀行)は22日、人民元レートの対米ドル基準値を3日ぶりに元安方向に設定した。上海外国為替市場では、対米ドルの人民元安が加速し、約4カ月ぶりの安値を付けている。当局が元安を容認しているとの見方が広がる中、資金流出の懸念も高まった。(亜州リサーチ編集部)
業種別では、保険の下げが目立つ。中国平安保険(601318/SH)が3.5%安、新華人寿保険(601336/SH)が2.9%安、中国太平洋保険(601601/SH)が2.2%安、中国人寿保険(601628/SH)が1.9%安で引けた。保険事業で中国2位の中国平安保険については、2023年通期決算の2割減益が嫌気されている。
医薬株もさえない。薬明康徳(603259/SH)が4.2%、健康元薬業集団(600380/SH)が3.0%、人福医薬集団(600079/SH)が2.2%、北京同仁堂(600085/SH)が1.9%ずつ下落した。素材株、インフラ関連株、ハイテク株、消費関連株、不動産株、エネルギー株、運輸株なども売られている。
半面、メディア・娯楽株はしっかり。人民網(603000/SH)が5.2%、浙文互聯集団(600986/SH)が5.1%、新国脈(600640/SH)が1.6%、天下秀(600556/SH)が1.1%ずつ上昇した。通信ネットワーク株、銀行株の一角も買われている。
一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.72ポイント(0.28%)安の255.21ポイント、深センB株指数が6.85ポイント(0.63%)安の1082.90ポイントで終了した。
亜州リサーチ(株)《CS》