18日の中国本土市場概況:上海総合1.0%高で続伸、証券株に買い
2024年3月18日 17:12
*17:12JST 18日の中国本土市場概況:上海総合1.0%高で続伸、証券株に買い
週明け18日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前営業日比30.29ポイント(0.99%)高の3084.93ポイントと続伸した。昨年10月以来、約5カ月ぶりの高値水準を回復している。
中国の景気支援策が期待される流れ。中国共産党の機関誌「求是」に16日掲載された記事で、藍仏安財政部長は「今年の経済成長目標を達成させるため、積極的な財政政策が必要となる」と改めて強調した。相場の先高観も強まる。当局は相場支援策を強化しているほか、主要企業のA株自社株買いが相次いでいると報じられた。なお、取引時間中に公表された今年1〜2月の中国経済指標はまちまちの内容。小売売上高が下振れし、不動産開発投資のマイナス成長が続いた一方、鉱工業生産や固定資産投資は予想を上回った。(亜州リサーチ編集部)
業種別では、証券の上げが目立つ。方正証券(601901/SH)がストップ(10.0%)高、
中国銀河証券(601881/SH)が6.1%高、中国国際金融(601995/SH)が3.9%高、華泰証券(601688/SH)が2.2%高で引けた。
ゼネコンや建機のインフラ建設関連株もしっかり。中国中鉄(601390/SH)が4.7%高、中国鉄建(601186/SH)が2.4%高、中国交通建設(601800/SH)が1.9%高、三一重工(600031/SH)が1.2%高で取引を終えた。
ハイテク関連株も高い。産業向けIoT事業の富士康工業互聯網(601138/SH)が8.4%、IC設計の上海韋爾半導体(603501/SH)が6.7%、フィンテック大手の恒生電子(600570/SH)とパワー半導体の杭州士蘭微電子(600460/SH)がそろって3.7%ずつ上昇した。保険株、医薬株、素材株、軍事関連株、運輸株、自動車株なども買われている。
半面、不動産株はさえない。格力地産(600185/SH)が2.6%、保利発展控股集団(600048/SH)が2.0%、緑地HD(600606/SH)が0.9%ずつ下落した。エネルギー株、食品・酒造株、銀行株も売られている。
一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.23ポイント(0.09%)安の262.59ポイント、深センB株指数が9.42ポイント(0.88%)高の1084.43ポイントで終了した。
亜州リサーチ(株)《CS》