新NISAで副業 40代、50代が新NISAを始めるメリットとは?
2024年3月18日 09:46
新しいNISA制度が2024年からスタートし、多くの人々がそのメリットに注目している。40代、50代の人にとっては、新NISAを始めることで、将来の資産形成に大きなメリットとなるだろう。本記事では、40代、50代が新NISAを始めるメリットについて紹介する。
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■20代、30代は複利効果が得られやすい
新NISAは、2024年に開始された制度で、専用の証券口座を開設し、投資信託や株式などへの投資を行うことができる。投資額は元本換算で1800万円まで拡大され、利益が出た場合に本来かかる、約20%の税金が非課税になる点が大きな特徴だ。
この新NISAについて紹介される際には、しばしば20代や30代といった若い年代におけるメリットが強調されやすい。それは、20代や30代の方が複利効果が得られやすいからだ。
20代や30代の場合、シニア世代になるまで40年~50年ほどの時間がある。新NISAでつみたて投資を始めた場合、少額であっても複利効果によって資産形成がしやすいのだ。
時間的優位性のある若い年代は、こうした新NISAの複利効果を最大限に活用でき、長期間のつみたて投資において40代、50代よりも有利になる。加えて、若い年代にとっては、投資に関する知識やリスク管理のスキルを身につける絶好の機会となる点も新NISAのメリットだ。
もちろん、新NISAも投資であるため、リスクはある。しかし、新NISAはつみたて投資枠と成長投資枠の2つの軸があるため、一般的な株式投資よりもリスクコントロールしやすい。20代や30代といった若い年代から、さまざまな投資商品に触れることで、賢明な投資判断を下す能力を養うことができる。
若い年代から新NISAを始める場合には、このように複利効果が得やすい点と、貴重な学習機会が得られる点がメリットとなる。
■40代、50代は成長投資枠を活用しやすい
若い年代のメリットが強調されやすい新NISAだが、40代、50代から始めても大きなメリットがある。40代、50代からシニア世代までは20年~30年の時間があり、長期間での資産形成も十分に可能だからだ。
40代、50代は、20代や30代に比べて、老後がより身近に感じられやすい。その分、若い年代に比べて老後の資産形成についても、より現実的な視点で考えられる優位性がある。そして、人生経験も豊富なため、市場の変動に対しても冷静な判断がしやすい点も40代、50代の強みだ。
時間的な部分では若い年代の方が有利だが、40代、50代であっても、老後資金を目的とした長期運用の複利効果は十分に得られる。この複利効果に加え、40代、50代が積極的に活用したいのは、新NISAの成長投資枠だ。
新NISAの成長投資枠とは、つみたて投資と一括投資の両方が選択できる投資枠である。40代、50代は、20代や30代に比べて、元手となる投資資金においても有利になりやすい。そのため、成長投資枠を使った積極的な運用が可能なのだ。
より低リスクなつみたて投資で複利効果を狙い、成長投資枠での分散投資で低リスクと積極性を両立させた戦略がとれる。
新NISAは、必ずしも若い年代だけにメリットのある制度ではない。紹介してきたように、40代、50代には、20代や30代にはない強みがある。こうした強みを活かしながら、新NISAの2つの投資枠を有効活用することで、長期的な資産形成を目指せるのだ。40代、50代であっても、新NISAを検討する価値はあるだろう。(記事:西島武・記事一覧を見る)