「サンローラン プロダクション」ゴダール監督遺作を日本でロードショー上映
2024年2月24日 10:20
「サンローラン（SAINT LAURENT）」の子会社「サンローラン プロダクション」が故ジャン・リュック・ゴダール監督遺作品「ジャン・リュック・ゴダール／遺言 奇妙な戦争」を2024年2月23日（金・祝）から新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座、ヒューマントラストシネマ渋谷他で上映。同作品は、ゴダール監督が2022年9月に逝去する前に取り組んでいた未完成作品を短編アート作品として編集したもの。
1960年以降、ゴダール監督は革新的なカメラワークと実験的なナレーションスタイルで映画製作の流れを変えた。昔ながらの慣習を否定し、「ヌーヴェルヴァーグ」におけるより個人的で芸術的な手法を好んだ。型にはまらない同作品では、完成に至らなかった映画に対してゴダール監督が思い描いていたアイデアやリファレンス、ビジュアルが描かれ、天才ゴダールの精神や思考がどのようなものだったかを垣間見ることができる。
画像：「ジャン・リュック・ゴダール／遺言 奇妙な戦争」のカットの一部
「サンローラン」のクリエイティブ・ディレクター、アンソニー・ヴァカレロが「決して存在しない映画の予告編」と称したこの遺作は、第76回カンヌ国際映画祭のオフィシャルセレクションの一環として上映された。ヴァカレロは、「映画界で最も影響力のある巨匠の一人であるゴダールを敬服している」と述べている。
「サンローラン プロダクション」は、ラグジュアリーブランドとして初めて本格的な映画制作する会社として「サンローラン」が設立したもの。
■「サンローラン プロダクション」特設サイト
Courtesy of SAINT LAURENT
関連記事：「サンローラン」映画制作の子会社を設立 イーサン・ホーク出演の第一回作品をカンヌでプレミアム上映