NYの視点:アトランタ連銀の賃金動向トラッカー、インフレ制御にはまだやるべきことがある事を示唆

2024年2月8日 07:39

*07:39JST NYの視点:アトランタ連銀の賃金動向トラッカー、インフレ制御にはまだやるべきことがある事を示唆
アトランタ連銀の1-3月期国内総生産(GDP)成長見通しは3.39%と、1日に発表した4.22%から下方修正された。しかし、依然高い成長率となっており、景気後退から程遠い。また、中間賃金の3カ月平均の伸びは5%と、前月の5.2%から低下し、2021年12月の4.5%以来で最低の伸びとなった。

賃金の伸びは2016年からパンデミック前2020年までの低インフレ期のレンジは3%から4%だった。パンデミック後は、4%付近を低水準に6.7%まで伸びが拡大。5%近くまで伸びが鈍化も依然、パンデミック前の水準のレンジの上限を100BP上回っている。何人かの連邦準備制度理事会(FRB)高官はインフレ率が2%目標まで低下するには賃金が依然高すぎるとの見解を示しており、インフレ抑制にはまだやるべきことがあるとのFRBの姿勢を正当化する結果となった。利下げには一段のインフレ鈍化の確信が必要との見方を支援する。《CS》

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