副業する余裕がない? 時間を効率的に使って副業する方法
2024年2月7日 09:18
副業に関心がある人は多い。だが、忙しい現代人には、時間の制約がある。本記事では、時間がなくて副業する余裕がないと困っている人に対し、無理なく副業を続けるアイデアを紹介する。
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■副業は「2024年に挑戦したいことランキング」の3位
1月29日、不動産メディア「幸せおうち計画」を運営するAZWAYは、「2024年に挑戦したいことランキング」を発表した。20代から60代以上までの男女577人を対象にしたアンケート調査している。
「2024年に挑戦してみたいこと」という質問に対して、最も多かった回答は「健康・美容(253人)」だった。さらに、2位は「スキルの取得・向上(241人)」、3位は「副業(240人)」である。男女別では、女性1位が「健康・美容」であったのに対して、男性1位は「副業」と、性別による関心の違いも見られた。
全体2位の「スキルの取得・向上」、3位の「副業」と回答した理由については、収入増を目的とした内容が目立つ。昨年から顕著に続いている物価高騰を受け、少しでも家計の負担を軽減させたいと考えている人が多いようだ。
副業に強い関心を持つ人が増えている一方で、副業する時間や余裕がないと感じている人が多いという調査結果もある。2月1日、消費者購買行動データサービス「Point of Buy」を運営するmitorizは、「副業に関する調査」の結果を発表した。
この調査は、「Point of Buy」の会員3,002人を対象としたもので、副業を経験したのは全体の約20%、10%弱が現在も継続して副業していた。さらに、副業を継続している期間については、「10年以上」と回答した割合(約35%)が最も多かった。
副業をしたことがない人の理由については、「時間の余裕がない」の約40%が最も多い回答だった。副業を経験した人の約80%が、「収入を増やしたい」を副業を始めた理由に挙げている。だがその一方で、そもそも時間がなくて、副業を始めることもできない人が多くいると分かった。
■趣味や好きなことの延長が継続のコツ
現代のビジネスパーソンは、例外なく多忙だ。IT技術の進歩に伴い、スキルやタスクもより高いレベルが要求されている。このような状況の中、本業から帰宅した後は、ゆっくりリラックスする以外に、余計なエネルギーはなかなか残っていないだろう。
先ほど、多くの人が「時間の余裕がない」ことを副業ができない理由に挙げていると紹介した。しかし同時に、10年以上の長期に渡り、副業を続けていられる人たちも存在している。そこで、時間がない中で、どのようにすれば副業を続けられるのか、そのアイデアを提案したい。
フルタイムの本業に加えて副業するわけだが、好きでもない仕事をする場合、それは単に「労働」時間が増えるだけである。これでは過労に陥ってしまうため、健康面においてもデメリットが大きい。時間がない中で副業するには、副業を「労働」にしないことが重要なポイントだ。
筆者が提案したいのは、趣味や好きなこと、余暇の時間に副業を組み込んでしまう方法である。もしカメラや撮影、動画編集が好きなら、その完成品をYouTube動画として公開する。視聴回数が増えれば、広告収入が得られるだろう。
他には、イラストや漫画を描くのが趣味なら、作品を販売サイトを通じて公開し、どのように評価されるのか反応を確かめてみるのもいい。好評なら作品が売れ、結果として副業収入が得られる。
趣味や好きなことの中には、作品など何かしらのアウトプットを伴うものが多い。作品がお金に変わるのは、ひとつの結果でありゴールでもある。こうした販売活動も、趣味や好きなことの一部として楽しめば、副業をストレスなく続けられる。
仮に投資に関心がある場合でも、少額から始めれば、実践で質の高い勉強ができる。投資スキルが向上すれば、自ずと収入も増え、結果として副業として成立するのだ。
副業というと、どうしても収入増という短期的な結果ばかりを見てしまう。しかし精神的な負担が増えれば、「労働」としての側面が目立ち、継続するのは難しい。趣味や好きなことの延長線上で副業を捉えれば、生活に大きな負荷をかけず、消耗を避けられるのではないだろうか。(記事:西島武・記事一覧を見る)