NYの視点:米製造業は24年初頭低迷、1月ダラス連銀製造業活動指数は5月来で最低
2024年1月30日 08:10
*08:10JST NYの視点:米製造業は24年初頭低迷、1月ダラス連銀製造業活動指数は5月来で最低
米1月ダラス連銀製造業活動指数は-27.4と、12月-10.4から予想以上に悪化した。昨年5月来で最低となった。
生産が-15.4と、11月+1.2からマイナスに落ち込んだほか、設備稼働が-14.9と、11月+0.6からマイナスに落ち込んだことが全体指数を押し下げた。調査によると、回答者の3分の1以上がビジネス活動の悪化を指摘。1月の地区連銀の製造業指数は製造業の低迷を示唆する結果が続いた。NY(-43.7)、フィラデルフィア(-10.6)、リッチモンド(-15)、カンザスシティ連銀製造業(-2)と、軒並み低調だった。NY連銀製造業活動指数やリッチモンド連銀製造業活動指数はそれぞれパンデミックによる経済封鎖直後の2020年5月来で最低を記録。
■米1月ダラス連銀製造業活動指数
企業の見通し:-18.2(12月-9.4)
生産:-15.4(+1.2)
設備稼働:-14.9(+0.6)
新規受注:-12.5(-10.1)
受注伸び率:-14.4(-22.4)
出荷:-16.6(-5.3)
原材料支払い価格:20.2(17.8)
販売価格:+0.1(+6.1)
賃金:20.8(25.1)
雇用:-9.7(-2.8)
労働時間:-11.8(-0.2)
米国経済は消費の底堅さが支え予想以上に堅調。しかし、製造業は依然低迷しており、連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ観測を後押ししている。《CS》