26日の中国本土市場概況:上海総合0.1%高で4日続伸、利益確定売りで上値は限定

2024年1月26日 16:59

*16:59JST 26日の中国本土市場概況:上海総合0.1%高で4日続伸、利益確定売りで上値は限定
26日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比4.11ポイント(0.14%)高の2910.22ポイントと小幅ながら4日続伸した。


中国の政策期待が持続する流れ。中国人民銀行(中央銀行)は24日、預金準備率を引き下げる(2月5日付で実施)と発表したことに加え、国家金融監督管理総局と共同で新たな不動産支援策を打ち出す方針も明らかにした。そのほか、マーケットの支援も強化。25日の報道によれば、中国政府は今後、中央企業(中央政府直属の国有企業)責任者の業績考課に際し、「時価総額管理」を含めることを検討する方針という。市場での買い増し、自社株買い、増配などの手段を通じて投資家の信頼感を引き上げる狙いだ。ただ上値は限定的。前日に約3週ぶりの高値水準を回復した後とあって、週末を前に利益確定売りに押される場面も見られた。(亜州リサーチ編集部)


業種別では、貿易関連の上げが目立つ。五鉱発展(600058/SH)が3.0%高、江蘇匯鴻国際集団(600981/SH)が2.5%高、蘇豪弘業(600128/SH)が2.3%高で引けた。


不動産株も高い。上海実業発展(600748/SH)が7.0%、華夏幸福基業(600340/SH)が6.1%、北京城建発展(600266/S)が5.2%、金地集団(600383/SH)が4.9%、海泰科技発展(600082/SH)が4.9%ずつ上昇した。道路・橋梁インフラ、石油、建築建材科なども買われている。


半面、医療機械株はさえない。通策医療(600763/SH)が3.1%安、維力医療器械(603309/SH)が2.8%安、万東医療科技(600055/SH)が1.4%安で取引を終えた。そのほかセラミック、電子部品株なども売られた。


外貨建てB株相場は、上海B株指数が4.06ポイント(1.66%)高の248.46ポイント、深センB株指数が0.49ポイント(0.05%)高の1036.03ポイントで終了した。


亜州リサーチ(株)《CS》

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