24日の中国本土市場概況:上海総合1.8%高で続伸、金融・不動産に買い

2024年1月24日 17:01

*17:01JST 24日の中国本土市場概況:上海総合1.8%高で続伸、金融・不動産に買い
24日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比49.80ポイント(1.80%)高の2820.77ポイントと続伸した。


市場安定化策に期待した買いが継続する流れ。国務院(内閣に相当)は22日の常務会議で、資本市場の安定に向け、「より力強く、より有効な措置を実施する必要がある」と指摘した。早ければ今週中にも複数措置が打ち出されると伝わっている。また、中国証券監督管理委員会の王建軍・副主席は24日、資本市場の安定的かつ健全な発展に向け、国務院の策定した一連の措置を推し進めると述べた上で、経済と株式市場に明るい見通しを持っていると強調した。指数はマイナス圏で推移する場面がみられたものの、引けにかけて上げ幅を広げている。(亜州リサーチ編集部)


業種別では、金融の上げが目立つ。中国人寿保険(601628/SH)が5.3%高、中国太平洋保険(601601/SH)が5.1%高、中国人民保険集団(601319/SH)が4.7%高、中国銀行(601988/SH)が3.0%高、中国農業銀行(601288/SH)が1.9%高で引けた。


不動産株も高い。光明地産(600708/SH)が6.0%、緑地HD(600606/SH)が5.2%、信達地産(600657/SH)が4.6%、金地集団(600383/SH)が3.3%、新湖中宝(600208/SH)が2.9%、保利発展控股集団(600048/SH)が2.6%ずつ上昇した。


石油や石炭などエネルギー株も物色される。中国石油天然気(601857/SH)が3.6%高、中国石油化工(600028/SH)とエン鉱能源(600188/SH)がそろって3.4%高、中国神華能源(601088/SH)が2.9%高、中国海洋石油(600938/SH)が2.8%高と値を上げた。公益株、インフラ関連株、運輸株、消費関連株、素材株なども買われている。


半面、ハイテク株の一角はさえない。薄膜コンデンサー中国最大手の廈門法拉電子(600563/SH)が4.0%安、半導体の封止・検査で中国首位の江蘇長電科技(600584/SH)が3.7%安、フラッシュメモリーの北京兆易創新科技(603986/SH)が1.5%安で取引を終えた。


外貨建てB株相場は、上海B株指数が9.01ポイント(3.97%)高の236.08ポイント、深センB株指数が15.83ポイント(1.58%)高の1015.18ポイントで終了した。

亜州リサーチ(株)《CS》

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