BPO、TBS「news23」に放送倫理違反があったと判断
2024年1月15日 17:47
放送倫理・番組向上機構(BPO)は11日、TBSテレビのニュース番組「news23」に放送倫理違反があったと公表した。この違反は、以前にも話題にした農業協同組合(JA)の共済営業に関する報道で、内部告発者の身元がばれ、退職に追い込まれたとされる件についてのもの。顔のぼかし範囲が小さく、映像から身元が特定されやすい状態だったことなどが問題となった(BPO[PDF]、TBS NEWS DIG[動画]、ITmedia、産経新聞)。 BPOは自宅や公園で行われたインタビューについて、「顔のぼかしの範囲は大きくなく、服装や体型、腕時計、そして、部屋の家具や公園の様子がそのまま映されている」などと指摘した。TBSの取材が「映像の見た目を優先した形で進められており、内部告発者の状況や真意をくみ取った取材とは言い難い」と述べた。その上で「放送局が負うべき責任を軽んじた対応であった」とし、放送倫理違反だと判断したとしている。