NY株式:NYダウは170ドル高、ハイテクがけん引

2024年1月11日 06:58

*06:58JST NY株式:NYダウは170ドル高、ハイテクがけん引


米国株式市場は上昇。ダウ平均は170.57ドル高の37,695.73ドル、ナスダックは111.94ポイント高の14,969.65で取引を終了した。

今週予定されている重要インフレ指標や銀行決算の発表を控えた調整が続き、寄り付き後、小幅高。長期金利が上昇に転じたため一時相場は下落に転じたが、ソフトランディング期待を受けた買いやハイテクの買いが下値を支え、終盤にかけて上げ幅を拡大した。引けにかけ、NY連銀のウィリアムズ総裁がバランスシート縮小ペースを減速する段階にはまだ達していないとの発言を受けて上昇が一服し、終了。セクター別では、ソフトウエア・サービスや小売りが上昇した一方で、エネルギーが下落した。

オンライン小売のアマゾン(AMZN)は業績向上を目指し、コンピューターゲームに特化したライブ配信サービスを提供するツィッチ、プライムビデオ、MGM部門での従業員削減計画が報じられ、上昇。オンラインヘルスケア会社のグッドRX(GDRX)は第4四半期暫定決算を発表、業績上方修正が好感され、上昇した。住宅建設会社のレナー(LEN)は増配と追加自社株買い計画を発表し、上昇。手術設備メーカーのインテュイティブサージカル(ISRG)は第4四半期の暫定決算で収益がアナリスト予想を上回り、上昇した。

ホームセンター運営会社のホームデポ(HD)は金利の低下で住宅改築需要が強まるとの理由でアナリストが投資判断を引き上げ、上昇。クラウド型ソフトウエア会社のセールスフォース(CRM)はアナリストの投資判断引き上げで上昇した。ネットワーク用セキュリティーソリューションを提供するパロアルト・ネットワークス(PANW)もアナリストの投資判断や目標株価引き上げで上昇。バイオ医薬品メーカーのギリアド・サイエンシズ(GILD)はHIV治療薬開発を巡る裁判所の判断を嫌気し、下落した。

住宅建設会社のKBホーム(KBH)は取引終了後に第4四半期決算を発表。時間外取引で売られている。


(Horiko Capital Management LLC)《ST》

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