中国スマホメーカーのシャオミ、EV「SU7」を発表

2024年1月4日 11:10

 中国のスマートフォンメーカー・シャオミ(Xiaomi)は12月28日、同社初のEV(電気自動車)となる「SU7」を発表した。今後数カ月以内に中国市場へ投入する。シャオミはポルシェやテスラなどをライバル視しており、SU7をきっかけとして、世界有数の自動車メーカーを目指すという。

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 シャオミはもともと家電製品を開発しており、主力商品のスマートフォンは世界的なブランドとして認知されている。安価かつハイスペックの商品を量産しているため、コストパフォーマンスが評価されてきた。シャオミは2021年に自動車業界への参入を明かしており、待望の第1弾モデルとしてSU7が誕生した。

 SUは、「Speed Ultra」の頭文字からとった。パワーユニットとして「Super Electric Motor」を搭載。セダンモデルのため、ポルシェ・タイカン・ターボやテスラ・モデルSとの競合になりそうだが、SU7のスペックはそれらの既存モデルを上回るという。

 シャオミは過去の開発ノウハウを、SU7へ応用している。バッテリーは中国有数のEVメーカーであるBYDと、CATLによる供給だ。容量は101kWh、航続距離は約800km。加えてバッテリー管理システムや、自動運転システムも搭載予定。さらにシャオミ製スマートフォンでも使われるHyperOSをベースとした、インフォテインメントシステムも採用する。

 車両デザインには、元BMWチーフデザイナーのクリス・バングル氏に加え、メルセデスVision EQXXやBMW iXシリーズの開発に関わった人材を採用している。

 シャオミはスマートフォン部門で、世界第4位のシェアを持つ。そのノウハウをEVに活かし、自動車業界でも躍進を目指す。

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