27日の中国本土市場概況:上海総合0.5%高で反発、石油株に買い
2023年12月27日 17:05
*17:05JST 27日の中国本土市場概況:上海総合0.5%高で反発、石油株に買い
27日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比15.74ポイント(0.54%)高の2914.61ポイントと反発した。
自律反発狙いの買いが先行する流れ。上海総合指数は前日、約1年2カ月ぶりの安値を付けただけに、値ごろ感が着目されている。中国企業の業績成長も好材料。朝方公表された中国工業企業の利益総額は、今年11月に前年同月比で29.5%増加した。4カ月連続でプラス成長を維持し、増加率は10月の2.7%から大幅上昇している。(亜州リサーチ編集部)
業種別では、石油関連の上げが目立つ。海洋石油工程(600583/SH)が5.2%高、中国海洋石油(600938/SH)が2.9%高、中国石油化工(600028/SH)が2.2%高、中国石油天然気(601857/SH)が1.9%高で引けた。
ハイテク株も高い。ディスプレー基幹部品の彩虹顕示器件(600707/SH)が5.5%、半導体の封止・検査で中国首位の江蘇長電科技(600584/SH)が2.4%、フラッシュメモリー中国大手の北京兆易創新科技(603986/SH)が1.9%、スーパーコンピューター世界大手の曙光信息産業(603019/SH)が1.3%ずつ上昇した。
証券株もしっかり。西南証券(600369/SH)が2.4%高、中国銀河証券(601881/SH)と東呉証券(601555/SH)がそろって1.4%高、招商証券(600999/SH)が1.2%高で取引を終えた。公益株、医薬株、素材株、石炭株、銀行株、食品株なども買われている。
半面、メディア・娯楽株はさえない。新国脈(600640/SH)が1.5%、天下秀(600556/SH)が1.2%、浙文互聯集団(600986/SH)が1.1%、中南出版伝媒集団(601098/SH)が1.0%ずつ下落した。自動車株、軍事関連株、保険株も売られている。
外貨建てB株相場は、上海B株指数が2.08ポイント(0.94%)高の224.73ポイント、深センB株指数が5.31ポイント(0.50%)高の1059.07ポイントで終了した。
亜州リサーチ(株)《CS》