「サボる」「疲れた」はスラングで何と言う? イギリス英語のスラング特集 (21)
2023年12月25日 07:08
前回同様、「S」から始まるイギリス英語のスラングを紹介する。「skive」と「slumped」の2つだ。どちらも日常会話でよく使われるスラングだから、知っておくと役立つだろう。
【こちらも】「shirty」とは「シャツ」のこと? イギリス英語のスラング特集 (21)
■Skive
「skive」とは、「サボる」や「ズル休みする」という意味のスラングだ。「skive off (school)」の形で、学校をサボることを意味する。
「skive」には、「皮革などを薄く削る、切り分ける」という別の意味もあるが、それとこれとは関係ない。この意味での「skive」は古ノルウェー語にさかのぼる歴史ある言葉だが、スラングの方の「skive」はもっと新しく、フランス語の「esquiver」(こそこそ去る、逃げる)に由来する。
スラングとしての「skive」は、第1次大戦中の軍隊に起源があると言われている。具体的には、1917年のフランス軍の反乱がきっかけだ。これは、犬死にを恐れた多数の兵士が軍の命令を拒否し、反政府組織を樹立するなど、あと1歩で革命というところまでいった大反乱として知られている。
この事件を受けて、イギリス軍内に「esquiver」という言葉が流行り、それが「skive」と英語風の発音になって定着したと言われている。このスラングの普及時期と併せて考えるともっともらしい説だ。
それはともかく、「skive」は、今でも「skive off」という形で日常会話でよく使用されている。学校や仕事をサボるという意味だから、軽いトーンの言葉だ。もう少しフォーマルな言い方をするなら、「to play truant」というフレーズが適しているだろう。
・I can't believe he's skiving off work again. He's always finding excuses.
(また彼が仕事をサボってるなんて信じられない。いつも言い訳ばかりだよ)
■Slumped
「slumped」とは、「へとへとに疲れた」や「ぐったりした」という意味のスラングだ。「very tired」や「exhausted」と同義である。
もともとの「slump」自体は、動詞では、「ばったり倒れる」、「どすんと落ちる」、「だらっと寄りかかる」、または「肩を落としてうなだれる」、「前かがみになる」などの意味がある。また名詞としても用いられ、その意味は「崩落」、「暴落」、「急落」、「低迷」などだ。日本語でも「スランプ」と言うが、この言葉が由来である。
「slumped」は元の動詞に「ed」をつけて形容詞にした形だが、元の動詞の意味から派生して上述の意味になった。「I’m slumped」のように使う。ばったり倒れるほどだから、相当疲れていることがイメージできるだろう。
ただし、こうした使い方はあくまでスラングであり、フォーマルな場面や書き言葉ではあまり使用されない。正式には、「He slumped against the cushions.」(彼はクッションにどすんと倒れ込んだ)や、過去分詞形の場合、「She sat slumped over the desk.」(彼女は机に突っ伏すように座っていた)のように使う。(記事:ムロタニハヤト・記事一覧を見る)