自動車運転スキルを活かせる、おすすめの副業
2023年12月19日 13:20
日頃、自動車に乗っている人には、その運転スキルを活かした副業がおすすめである。本記事では、運送ドライバーやレンタカー回送など、自動車運転スキルを活用できる副業について紹介する。
【こちらも】SNS運営代行の副業を成功させるには
■物流の2024年問題で運送ドライバーが不足
ニュースなどで、「物流の2024年問題」を耳にしている人は少なくないだろう。物流業界は慢性的な人手不足に苦しんでいるが、2024年以降はこの問題がより一層深刻さを増すものと見られている。
そもそも「物流の2024年問題」とは、政府による働き方改革関連法案が発端となった。働き方改革関連法案では2024年以降、運送ドライバーの時間外労働時間を、年間で960時間に制限する。全日本トラック協会のアンケートによれば、現状だけで約29%のドライバーが新しい規制の対象になるという。
政府の「持続可能な物流の実現に向けた検討会」で発表された将来の物流不足の試算は、かなりショッキングな内容だ。試算によれば、このまま対策がなされなければ、2024年には日本全体で約14%、2030年には約34%の輸送能力が不足するものと見られている。
「物流の2024年問題」は、働き方改革による長時間労働の規制に加え、少子高齢化による働き手の減少が重なったことで、さらに問題が深刻になっている。
こうした状況から、物流業界では運送ドライバーの需要が高く、副業者もチャレンジしやすい。Amazon Flex、ヤマト運輸や郵便局など、身近な範囲でも運送ドライバーの副業が可能だ。
Amazon Flexのように、企業によっては、軽貨物車両のレンタル・リースをサポートしている場合もある。すぐに運送ドライバーの副業を始められる環境が整っているため、運転スキルを活かした副業を検討している人におすすめだ。
■レンタカー回送は車好きにもおすすめな副業
運転スキルを活かせる副業には、レンタカー回送という選択肢もある。レンタカー回送とは、レンタカー会社で扱っている自動車を移動させる副業だ。例えば、店舗にある自動車を移動させたり、他店舗に返却された自動車を戻したり、逆に他店舗に自動車を移動させるなどの業務がある。
レンタカー回送の副業は、運転して自動車を移動させるだけというシンプルなものだ。日常的に運転している人なら、そのスキルだけですぐに副業を始められるメリットがある。さらに色々な種類の自動車に乗れるため、車好きの人には特におすすめだ。レンタカー回送なら、高級車やスポーツカーなどを運転する機会も得られる。
デメリットとしては、宿泊が必要になるような遠方に行く場合などに、経費の一時的な立て替えや自己負担となるケースがある点だ。しかし、人間関係で悩ませられるリスクは低いため、気楽にできる副業としておすすめである。
自動車の運転スキルを活用した副業は、始めやすい点がメリットだが、1点注意が必要だ。それは、運送ドライバーやレンタカー回送の副業は、多くの場合アルバイトなどで雇用される点である。
雇用されると収入は給与所得となり、本業で副業がバレたくない場合はリスクが高いだろう。そのため、副業がバレたくないなら、業務委託で契約するのがおすすめだ。(記事:西島武・記事一覧を見る)