8日の中国本土市場概況:上海総合0.7%高で続伸、メディア株に買い
2023年12月11日 17:12
*17:12JST 8日の中国本土市場概況:上海総合0.7%高で続伸、メディア株に買い
週明け11日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比21.88ポイント(0.74%)高の2991.44ポイントと続伸した。
先週末に引き続き自律反発狙いの買いが優勢となる流れ。企業が足元で自社株買いの計画を相次いで発表していることも好感された。ただ、上値は限定的。9日に中国で公表された11月の物価統計は、消費者物価指数(CPI)と生産者物価指数(PPI)がそろってマイナス幅を拡大した。なかでもCPIの下落率は2020年11月以来、3年ぶりの大きさとなっている。それより先、7日発表の貿易統計は、人民元建て輸出がプラス成長を回復したものの、輸入の伸びが大幅に鈍化した。(亜州リサーチ編集部)
業種別では、メディア・エンターテインメント関連の上げが目立つ。出版社の北方聯合出版伝媒(601999/SH)、出版・オーディオ・ビデオ製品の安徽新華伝媒(601801/SH)はいずれもストップ高。中文天地出版伝媒(600373/SH)が8.0%高で引けた。
バイク、印刷包装株もしっかり。バイク関連では林海(600099/SH)が6.3%、印刷関連では成都博瑞伝播(600880/SH)が3.0%ずつ上昇した。石炭、計器、自動車株の一角なども買われている。
半面、酒造株はさえない。山西杏花村フェン酒(600809/SH)が2.5%、恵泉ビール(600573/SH)が2.4%ずつ下落した。非鉄金属株、家電株、食品株、家具株の一角も売られている。
外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.98ポイント(0.43%)高の229.82ポイント、深センB株指数が5.08ポイント(0.47%)高の1078.23ポイントで終了した。
亜州リサーチ(株)《CS》