10月の外食市場規模は2768億円、居酒屋業態で好調が続く
2023年12月5日 17:02
ホットペッパーグルメ外食総研が10月の外食市場規模を発表。2019年比で94.9%となるなど、新型コロナ前とほぼ同水準まで売り上げが回復したことが分かった。
【前月は】9月の外食市場規模は2790億円、新型コロナ前の9割近くまで回復
■新型コロナ前とほぼ同水準まで回復
11月30日、ホットペッパーグルメ外食総研が10月の外食市場調査を発表した。10月の外食市場規模は前年同月比296億円増の2,768億円となり、23カ月連続で前年同月を上回った。
新型コロナ前の2019年比では94.9%となり、これまで最も高かった9月(88.1%)を更新してコロナ前とほぼ同じ水準まで近づいたことが分かった。
個別の指数では、外食実施率は同2.6ポイント増の67.1%、外食頻度は同0.10回増の3.85回、外食単価は同141円増の2,704円。2カ月連続で3指数とも前年同月を上回っている。
圏域別の市場規模は、首都圏が同190億円増の1,726億円、関西圏が同84億円増の716億円、東海圏が同22億円増の326億円となり、5カ月連続で3圏域とも前年同月を上回った。
■外食実施率は男女全ての年齢層でプラスが続く
外食実施率は、男女ともに全ての年齢層で前年同月を上回り、6月以降5カ月連続でプラスとなっている。その中でも30代男性が72.1%(前年同月比:3.5ポイント増、以下同じ)、40代男性が69.9%(3.3ポイント増)、50代男性が65.1%(3.6ポイント増)、60代男性が67.8%(5.2ポイント増)と男性でプラス幅が大きめだった。
外食単価はほとんどの層で前年同月を上回っている。その中でも40代男性が2,579円(前年同月比:219円増、以下同じ)、40代女性が2,718円(294円増)、50代男性が2,917円(246円増)、50代女性が2,821円(310円増)でプラス幅が大きめ。反対に20代男性が2,283円(60円減)、60代男性が2,995円(93円減)と前年同月を下回った。
■居酒屋業態が8カ月連続で500億円超え
業態別市場規模は、16業態中13業態で前年同月を上回った。特に居酒屋業態が市場規模547億円、前年同月比101億円増と大きく伸びた。居酒屋業態の市場規模が500億円を超えるのは、3月以降8カ月連続となっている。
それ以外では、和食料理店(10月の市場規模:436億円、前年同月比:47億円増、以下同じ)、中華料理店(199億円、30億円増)、ファミリーレストラン・回転すし等(216億円、22億円増)、ラーメン・そば・うどん・パスタ・ピザ等の専業店(148億円、13億円増)、スナック・ナイトクラブ・キャバレー(34億円、15億円増)で伸び幅が大きめだった。
反対に焼肉・ステーキ・ハンバーグ等の専業店(298億円、4億円減)、お好み焼き・鉄板焼き等の専業店(49億円、4億円減)、すき焼き・しゃぶしゃぶ・鍋・おでん等の専業店(53億円、4億円減)の3業態で前年同月を下回った。(記事:県田勢・記事一覧を見る)