NASAの火星探査車Curiosity、火星着陸から4千日
2023年11月12日 17:56
NASA の火星探査車 Curiosity は火星滞在日数が火星時間で 4,000 日 (Sol) を超えたそうだ(NASA JPL のブログ記事)。
Curiosity が火星のゲールクレーターに着陸したのは 2012 年 8 月 5 日。11 年以上にわたってゲールクレーター内の探査を続ける Curiosity は現在、古代の火星が微生物の生命を維持できる環境であったかどうかを調べるため、高さ 5km のシャープ山を徐々に登っている。
シャープ山の地層は火星の気候変動の記録であり、Curiosity はカリフォルニア・シエラネバダの場所にちなんで名づけられたターゲット「セコイア」から 39 番目のサンプルとなる岩石の粉末を Sol 3,982 ~ 3,983 に採取し、分析のために取り込んでいる。
昨年 Curiosity が特定した硫酸塩鉱物と炭酸塩鉱物は大昔の火星の様子を理解するため大きな役に立った。このような結果は 10 年以上待ち続けていたものであり、セコイアのサンプルからさらなる情報が得られると期待される。
なお、火星は間もなく地球から見て太陽と同じ方向に位置する合となり、数週間は通信が妨げられる可能性がある。そのため、エンジニアは 11 月 6 日 ~ 28 日の to-do リストを Curiosity に渡し、安全に通信が回復できる時期を待つとのことだ。