参天製薬は通期業績予想の再増額修正など好感され大きく出直る

2023年11月8日 10:49

■内外で緑内障・高眼圧症治療剤など拡大

 参天製薬<4536>(東証プライム)は11月8日、大きく出直って始まり、取引開始後は9%高の1420.0円(115円高)まで上げて約5週間ぶりに1400円台を回復し、年初来の高値1446.5円(2023年9月15日)に迫っている。7日の15時に発表した第2四半期連結決算(2023年4~9月・累計、IFRS)が大幅増益となり、コアベースでの営業利益は前年同期比91.7%増加。フルベースでは各利益とも前年同期比で黒字に転換した。これを受けて3月通期の予想を9月に続いて増額修正し、好感買いが先行している。

 4~9月は、国内で22年11月に販売を開始した『ジクアスLX点眼液』などが上乗せ寄与し、海外ではアジア地域やヨーロッパ、中東、アフリカ地域で緑内障・高眼圧症治療剤領域の『タプコム配合点眼液』『コソプト配合点眼液』などが大きく伸びた。

 今期・2024年3月期の連結業績予想は、9月に増額修正した予想値をさらに増額修正し、IFRS(フル)ベースでの売上収益は6.0%引き上げ、営業利益は17.1%引き上げ、当期利益は18.0%引き上げた。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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