9月の外食市場規模は2790億円、新型コロナ前の9割近くまで回復

2023年11月3日 08:46

 ホットペッパーグルメ外食総研が9月の外食市場規模を発表し、居酒屋やバー業態で好調が続くなど、新型コロナ前の9割近くまで市場規模が回復したことが分かった。

【前月は】8月の外食市場規模は2788億円、21カ月連続で前年上回る

■新型コロナ前の9割近くまで回復

 1日、ホットペッパーグルメ外食総研が9月の外食市場調査を発表した。9月の外食市場規模は、前年同月比336億円増の2,790億円となり、22カ月連続で前年同月を上回った。さらに新型コロナ前となる2019年比では88.1%となり、コロナ以降では最も高い数値となっている。

 個別の指数では、外食実施率は前年同月比4.0ポイント増の67.4%。外食頻度は同0.06回増の3.80回。外食単価は同150円増の2,752円となり、2カ月ぶりに3つの指数とも前年を上回った。

 圏域別の市場規模は、首都圏が同148億円増の1,726億円。関西圏が同137億円増の745億円。東海圏が同52億円増の320億円。4カ月連続で3圏域とも前年同月を上回っている。

■外食実施率は女性でプラス幅が大きめ

 外食実施率は、男女ともに全ての年齢層で前年同月を上回った。中でも20代女性が76.51%(前年同月比:6.7ポイント増、以下同じ)、30代女性が69.4%(4.5ポイント増)、40代女性が63.8%(5.4ポイント増)、50代男性65.4%(8.6ポイント増)、50代女性が61.0%(4.5ポイント増)など、女性でプラス幅が大きめだった。

 外食単価もほとんどの層で前年同月を上回る。その中でも20代男性が2,517円(前年同月比:307円増、以下同じ)、30代女性が3,214円(334円増)、60代男性が3,141円(303円増)でプラス幅が大きめ。反対に50代女性が2,687円(150円減)と唯一前年同月を下回った。

■居酒屋やバーが好調もスナックはマイナス

 業態別市場規模は16業態中14業態で前年同月を上回る。居酒屋業態が前年同月比98億円増の564億円と、比較的大きく伸びた。それ以外では和食料理店(9月の市場規模:425億円、前年同月比:27億円増、以下同じ)、フレンチ・イタリアン料理店(205億円、29億円増)、焼肉・ステーキ・ハンバーグ等の専業店(324億円、36億円増)、ファミリーレストラン・回転すし等(219億円、30億円増)、バー・バル・ワインバー・ビアホール・パブ(81億円、26億円増)で伸び幅が大きめ。

 反対に、スナック・ナイトクラブ・キャバレー(29億円、11億円減)、ファーストフード(21億円、1億円減)の2つの業態で前年同月を下回った。(記事:県田勢・記事一覧を見る

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